この問いかけの答え「金」です。
そして「I Don’t know.(知らない)」を“アイドンノー”と書いています。
アイドンノーってなっちゃうくらい分からない!なんだよそれ!という気持ちが 込められているように感じます。
答えが分かっていながらあえて問いかけるのもおしゃれな表現ですね。
日本語ならではの四字熟語を多用
また、 先にも紹介した「四面楚歌」だけではなく四字熟語がたくさん入っています。
「諸行無常(この世のもの全ては変わっていく)」 「満身創痍(からだじゅう傷だらけ)」などですね。
「なんだかなあ」と言わずに 「諸行無常だなあ」と言ってみたり。
「ぼろぼろだ〜」の代わりに 「満身創痍です」と言ってみるのです。
四字熟語の持つ音や意味の奥深さが、 歌詞に広がりを与えているのではないでしょうか。
こんな風に、要所要所に 彼ららしいワードセンスが光っているのです。
じゃあ、ゾンビとして生きてくってダメなの?
サイダーガールのフラットな目線
「SNSって息苦しいよね」ということをテーマにした曲は世の中にいくつかあります。
しかしこの曲の魅力は、彼ら独特のちょっと俯瞰した目線ではないでしょうか。
「SNSは悪だ!」と批判するわけでも、「どうしようもないよね」と悲しみに暮れるわけでもありません。
「ちょっと疲れちゃうよね、でもまあ、そういうもんだよね」という彼ららしいフラットな目線。
すごくネガティブになったりもしないし、だれかに深く共感することもないという客観的さ。
だからこそそれは、だれにとっても「真実」になりえるのです。
心をシュワッと軽くさせてくれる「炭酸ソング」
少し息抜いて背筋が伸びたなら
がんばってみましょうね
少し上むいて涙乾かしたら
がんばってみましょうね
出典: 週刊少年ゾンビ/作詞:Yurin 作曲:Yurin
「明日からがんばろうぜ!」ではなく「気楽にやってみようよ」という気軽さがあります。
ちょっとだけ、ぽんっと心が軽くなるような心地よさです。
「これじゃあまるでゾンビじゃないか!」と歌いつつも聴く人の心をちょっぴりアゲる。
これこそが、まさにサイダーガールの真骨頂なのです。
この心地よさが伝わってくるのはサウンドのポップさだけではありません。
凹んだ日の帰り道。サイダーを飲んだあの日のように、この曲を聴けば心がちょっと軽くなるような。
そんな歌詞も彼らの大きな大きな魅力なのです。
思春期じゃない人にも聴いてほしい
「炭酸系サウンド」として、思春期まっさかりの世代にどストライクなサイダーガール。
彼らの音楽はもっと広い世代に聴かれるべきものです。
思春期だけじゃなく、この世の中に動けなくなって生きづらくなってる人たちの応援歌として。
炭酸が一瞬で気持ちを軽くしてくれるように炭酸系サウンドは存在します。
そしてそのはじける爽快さが今を生きる人々の気持ちをシュワッとさせてくれるのです。
今回はYurinさんが作詞・作曲を担当。果たして次は?
サイダーガールはメンバー全員が作詞作曲ができるのが強みともいえます。
まさに三者三様の曲が書けるのです。
だからこそ飽きられず、彼らそれぞれの味が出るのがサイダーガールの魅力なのでしょう。
【週刊少年ゾンビ】は作詞・作曲Yurinさんでしたが、次の作品は果たして誰が作詞作曲を手がけるでしょうか。
そしてまた、どんな風にシュワッと弾けさせてくれるのか楽しみですね。
以上、サイダーガール【週刊少年ゾンビ】の歌詞の徹底解説でした!
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