平井堅のノンフィクション、歌詞が意味深すぎる。。。

2017年04月23日更新

たった一人のドレスコーズ。『スーパー、スーパーサッド』の歌詞を紐解く。

毛皮のマリーズのボーカルとして、人気を駆使してきた志摩遼平。2011年、多くのファンに愛されていたバンドが突如解散。間も無く、ドレスコーズの活動をスタートさせ、順風満帆にみえていた矢先、同バンドメンバーが引退。そして、志摩は一人となった。そんな彼が、たった一人で作り上げたアルバムのリード曲となったのが、この曲でした。

嫌いになったワケじゃ無い。独りになって伝えたかった建前と本音

結成から約2年半という短さで、スピード活動休止してしまったドレスコーズ。

それは、「メンバーに無理をいっぱいさせてしまった責任」

と志摩遼平はコメントしたのだった。

(ドレスコーズは現在も、サポートメンバーを携えながら活動しています!)



短期間で発表されたアルバム『1』は、事実上ひとりで作り上げた作品です。

志摩遼平自ら、ギタードラムを演奏し、

ベースだけは知り合いに頼んで、小さなスタジオでレコーディングされました。

今回ご紹介する曲は、アルバムのリード曲、

「スーパー、スーパーサッド」です。


ハイスペックなメンバーを迎えながら、

オリジナルメンバーでの活動を終了した彼が、

たったひとりで表現したかったものとは一体。


”隠しきれないさみしさをポップに歌う”。

そんな歌詞を紐解いていきます!

ハローアローン。

ハローアローン、冷めたモーニング

開け放つ窓辺に鳥

鐘の音ひびく モーニング

晴れわたる空に万国旗

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-141210-182

1番のAメロ部分は、建前パート。

”孤独”という言葉を、

英語に変換して屁理屈っぽく言っていて、

新しい1日の始まりを歌っています。


「晴れわたる空に万国旗」というところから、

放浪して、どこか遠くにある家の中で、

朝を迎えているのでは?と読み取ることが出来ますよね。

この表現から、日本では無いどこかに彼は居る。

というイメージが湧きます。

異国感を匂わせるところが、さすが志摩遼平が描く世界だなと思いました。


彼の心の中は、傷心なのか、

それとも開放なのか。

やさしくできなかった

なじりあう言葉さえも

ハローアローン、おろかなぼくに

風が吹いた パレードの日

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-141210-182

Bメロに入ると、本音パートになります。


今までの事を振り返り、今更なのはわかっているけど、

あの時の事を謝っているように感じます。

我に返ってみて気づいた自分の愚かさ。

伝えきれなかった言葉の少なさ。

”活動休止=解散”という事実を、隠す事なく触れています。


”目の前を通り過ぎていくさみしさ”を

「風が吹いた パレードの日」という、

現実離れしたファンシーな書き方で表現する事で、

この曲が持つ世界観を維持しているなと感じました。

ぼくにはすべて、きみには最後

泣くのは さめる夢の瀬戸際

ほどけないくせに

「忘れて」なんて

できるはずないけど


イエ・イエ イエ・イエ イエ・イエ

(ギターだって弾けるさ)

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-141210-182

サビのところは、活動していたメンバーへの思いが

歌詞の一文一文に、乗っかっているのではと感じました。


きみは最後の最後に泣いたけれど、

ぼくは夢から覚める瀬戸際でいつも泣いていた。

一度結んだ絆を、なかなか手放すことが出来ないくらい

みんなの事が大好きだけど、みんなは僕の事は忘れてね。

なんてことは、出来っこ無いけどね。


と言っているようで。


サビの歌詞の中でもグッときたのが、

「(ギターだって弾けるさ)」

という心の声を口に出す部分です。

志摩遼平は、ライブではマイク片手に歌うパフォーマンスがほとんどで、

ギターを弾きながら歌うことはあまりありません。

”そんな事心配しなくたって弾けるさ”

と強がっている癖に、

本当は隣で誰かに弾いて欲しいと思っているのでは?

と、余計な心配に誘導されながらこのフレーズを聴くと、

胸が締め付けられます。

歌にはふたつあって

それは ぼくも知らない歌と

ただただきみとの日々を

思い出すためだけの歌

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-141210-182

曲は2番に入ります。


未だに聞いた事のない未来の歌と、

死ぬ程聞いた過去の歌。

ドレスコーズの未来と、志摩遼平の過去を

「歌」という表現を使って書かれているように感じます。

これからは、このふたつの歌に挟まれながら

前に進んでいかないとならない。


好奇心と無関心に振り回されながら。

どっちに対しても、愛が故の。

さよなら ぼくの

ぼくよりずっと大切な人

ぼくの、すべてよ

きみの言うことで わからないことは

なにひとつなかったよ


イエ・イエ イエ・イエ イエ・イエ

さあ 歩き出そう

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-141210-182

1番のサビの部分では、”ありがとう”

という言葉が思い浮かんでくるのに対し、

2番になると、”さようなら”という言葉に、

歌詞の背景が変化しているように見えませんか?


大切な人=バンドメンバーは、ぼくよりも大切なもの。

エゴな部分を出してしまって、自分勝手なことばかり言っていた。

けど、きみが言う事はすべて理解してたんだ。


自分の情けを吐き出しているように読み取ることが出来ます。

畳み掛ける、スーパースーパーサッド。

ハローアローン

ハローアローン


スーパー、スーパーサッド

スーパー、スーパーサッド


ハローアローン

ハローアローン

スーパー、スーパーサッド

スーパー、スーパーサッド

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-141210-182

ラスサビは、畳み掛けるように、

「ハローアローン」

「スーパー、スーパーサッド」

の羅列のみです。


”こんにちは孤独さん。”

と、挨拶しながらも、

”凄く凄く寂しい”

という心の弱い部分を、聴く人に訴え続けます。

歌だからこそ伝えられる素直な気持ちだと言えるでしょう。

普通に会話で言ってたら、どれだけメンヘラなの?

と思ってしまう事も、歌になると、

すんなりと耳に入ってきますよね。




”カリスマ”が突如見せた弱い一面。

隠されてきた?隠していた?

志摩遼平の人間らしさが、初めて露出された楽曲。

という感じでしょうか。

これからは独りだけ。『スーパー、スーパーサッド』MV

MV監督は、クリープハイプの作品でお馴染み、松居大悟監督。

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音楽評論家気取りの音楽馬鹿です。
歌詞の世界を紐解いて綴っています。
相棒はマーティンのジュニア。
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