密かな想い
何もなかったようにさりげなく
遠い場所から見守っていよう
そんな思いさえ気づいていない
余計に君を抱きしめたくなった
出典: キュン/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
相手に虜になってしまっている主人公ですが、その想いは隠しているようです。
意中の相手に絶対にバレないように距離を保って、干渉しないことを決めています。
そして自分の好意にすら全く気づいていない姿すら愛しいと思っているようです。
主人公の頭の中はもう相手のことでいっぱいに埋め尽くされています。
この歌詞からは主人公の止めどない好意を感じ取ることができました。
目が冴えて眠れない理由
そうさ あの日から ずっと 気になって
君のことで頭がいっぱいだ
夜が来ても なかなか眠れないんだよ
出典: キュン/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
恋に落ちてからというもの主人公は眠れなくなってしまっているようです。
それは好きすぎるが故に、悶えているのでしょう。
たくさんの妄想をしたり、考えすぎて病んでしまったり、恋に焦がれているのです。
この歌詞には共感できる人も多いのではないでしょうか。
好きな人ができた時には、人生は薔薇色に変わり、頭の中は幸せでいっぱいになります。
リラックスしながら寝静まる夜ですら、好きな人のことを考えるだけで興奮してしまうのです。
主人公の純粋な高揚感を感じ取ることができます。
眠れない夜を超えれば超えるほど彼女への想いはどんどん募っていくのです。
何気ない行動に心を掴まれる
電車の中に紛れ込んで来た
モンシロチョウが肩に留まった時
君は両手でそっと捕まえて
開けた窓から逃がしてあげた
出典: キュン/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
彼女の何気ない行動にも主人公はキュンとしてしまうようです。
入り込んでしまったモンシロチョウを彼女は優しく包み、窓の外へと放ちます。
その行動が主人公の恋心をさらに燃やしていくのです。
「彼女はなんて優しいのだろう」「こんなに優しい人は彼女くらいのものだ」。
彼女の何気ない行動が主人公にとっては忘れられない出来事の1つなのです。
この歌詞からは主人公にとって相手の存在がいかに大きいものであるかが伝わってきました。
恋に落ちるのは一瞬
気づいた時には恋をしている
叶わぬ願いの独り言さ
好きというのは反射神経
出典: キュン/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
主人公の想いは誰にも打ち明けることはありません。
自分の中でこっそり秘めているのです。
誰にも伝えない想いは報われることはないでしょう。
自分でもそのことは分かっているようです。
しかし想いを伝える段階までは踏み込まない。主人公の控えめでおとなしい性格が読み取れます。
そして恋をすることは自分ではコントロールできないものだと歌っているのです。
誰かを好きになろうとしても本当に好きになれるわけではありません
気づかないうちに恋に落ち、気づかないうちに好きという気持ちが募っていくのです。
主人公も恋愛に興味のある人間ではありませんでした。
しかし彼女に出会ってしまった瞬間に人を好きになるという感情を知ることになったのです。
恋に落ちる感覚の何とも言えない心地良さ
思いがけないタイミングで
そう ときめいた
この感情
息が止まる
出典: キュン/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
主人公も自分でも思いもよらない瞬間に恋に落ちてしまったのです。
他の誰かが同じようなことをしても恋に落ちることはなかったでしょう。
まるで運命で決められていたかのように、特定の人の些細な仕草が恋のきっかけになるのです。
そしてその瞬間は星が瞬くような輝きを感じるのではないでしょうか。
心の中がざわつきだし、鼓動も速くなっていきます。
「トキメキ」。その言葉がふさわしいほどにキラキラとした綺麗な感情が溢れ出てくるのです。
息をするのすら忘れてしまうような刹那的で衝撃的な感情。
恋に落ちた瞬間にたくさんの感情や想いが体の中を駆け巡るのです。
この部分は恋に落ちた瞬間の感覚が鮮明に綴られている歌詞になっていました。
そしてその感覚がいかに心地良いもので、素晴らしい感覚なのかが伝わってきます。
まるで自分が恋をしてしまった時のように、その感覚を感じることができる歌詞になっていたのです。