ここで意識するべきことは、「音楽に突然変異は無い」というこの1点です。
全ての音楽には起源があります。邦楽のロックは洋楽のロックから生まれたし、洋楽のロックはブルースから生まれたし、ブルースは農場で働く奴隷の掛け声から生まれました。
全ての音楽は別の音楽の子供なのです。Wikipediaで調べたら、誰もが影響を受けたアーティストを掲げていることがわかります。
単に優れた感性を持った者よりも、他の優れた感性を学んだ者が、偉大な音楽家になれるのだと思います。清水の飢餓感は、音楽業界で生き残るための飢えだったのです。周りなんて気にしてられません。
主に影響を受けたアーティストはMr.Children、コブクロ、桑田佳祐、槇原敬之である。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/清水依与吏
ちなみに彼が影響を受けたアーティストはこちら。槇原敬之のメロディアスさや桑田佳祐の自由な日本語表現の影響は、back numberの各曲に見られますよね。
タイトルの意味
「ひとくいにんげん」
細かく説明してきたのでお分かりかと思いますが、人の感性を奪って喰うから「ひとくいにんげん」なのです。わざわざグロテスクなタイトルにしたのは、そこに犠牲が伴うからでしょう。
例えば優れた感性を持った若手と、ベテランが共演したとします。ベテランは長らく音楽業界を生きていますから、若手の良い部分だけを意識的に、あるいは無意識に吸収してしまいます。
若手が時間をかけて伸ばすはずだった才能は、ベテランによって先に作品化され、その芽は摘まれてしまうでしょう。若手を喰ってベテランが進化していくということになりますよね。
これに比べると圧倒的に数は少ないでしょうが、若手がベテランを喰ってしまうことも考えられますね。自分の感性を他人の肥やしにされたら、それ以上の速さで相手を吸収することでしか生き残れないのです。
音楽業界は厳しい弱肉強食の世界なのです。
そういった犠牲が伴う進化だからこその、「ひとくい」なのでしょう。
ベースソロがすごい
おわりに
強烈なタイトルが印象的なロックチューン「ひとくいにんげん」の歌詞を解釈してきました。音楽業界の厳しさが伝わる曲だったのではないでしょうか。
雄々しい清水依与吏が聴ける珍しいナンバーなだけに、印象に残っているファンの方も多いと思います。こうやって多様な表現が出来るのは、やっぱりいろんな人の感性を喰っているからですよね!
次はどんな感性の影響を受けて、曲を書くのでしょうか。今から楽しみですね!それでは。
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