Yeah we are always high
惹かれあってた
あなたがピーターで
私がウェンディを演じた

出典: Never Grow Up/作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな・Ryosuke"Dr.R"Sakai

ちゃんみなと彼は常にテンションが高くて、そういうところも合っていたんですね。

彼が愛してくれていることもよく分かっていたのでしょう。

同様に彼にもちゃんみなの気持ちがしっかり伝わっていました。

ちゃんみな付き合っている人には“あなた”を使います。

一方で付き合っていた人、友達は“君”と呼ぶのです。

ここでは“あなた”が使われていることでまだ愛していることが分かります。

“Never Grow Up”とはピーターパンの言葉です。

ピーターパンはいつまでも大人にならないネバーランドの住人です。

ウェンディはピーターパンに惹かれますが、ずっと子供でいることを望みません。

最終的に自立した女性として結婚し、子供をもうけます。

「ピーターパン」はウェンディの成長物語でもあるわけです。

ちゃんみなはウェンディのように、大人になれない彼と決別しようと決めます。

Cメロ

そばにいる事にも慣れ
いない事にも慣れてた
ねぇ君が好きって
again and again
また離れて
again and again
また戻るの
again and again

出典: Never Grow Up/作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな・Ryosuke"Dr.R"Saka

会っている時も会えない時も変わらないテンションになってしまったということです。

感情が凪の状態。

長く付き合っているとこうした停滞期は訪れるものではないでしょうか。

熟年夫婦みたいな感じです。

ここで“君”という言葉があてられ、付き合っていた過去の人と心境が変化したことを表現しています。

離れて元サヤに戻ることを何度もループしてきました。

1回1回が歌になるくらい、ちゃんみなにとっては激動の道のりだったはずです。

でも友達からしたら、また戻るの?という印象です。

ちゃんみなは、やっと自分を俯瞰で見られるようになったのではないでしょうか?

サビ

ちゃんみな【Never Grow Up】歌詞の意味を解説!大人になれない理由は?切ない想いはどこへの画像

狂わせた時計と壊れたコンパスが
私たちを大人にさせない
繰り返してる最後のキス あぁ
まだここにいる We never grow up

出典: Never Grow Up/作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな・Ryosuke"Dr.R"Saka

冒頭部分は「LADY」の歌詞にも関わってきます。

Baby あなたといると
Everyday 遅刻しちゃうの
Yeah yeah どんな用事でも

出典: LADY/作詞:CHANMINA 作曲:CHANMINA・Ryosuke"Dr.R"Saka

君といると一緒にいたくて時間感覚が狂うと言っています。

そんな時間と前に進まない二人に気付きつつ目をつむってきた代償が、大人になれないことです。

PVを見ていると、何度もキスしていますね。

これが最後と思っていても、本能的に繰り返してしまう。

頭ではわかっていても、体が求めてしまいます。

同じ場所から動けていない二人です。

もう彼の曲は金輪際書かないけど、大人にはなりきれない、と本音を語っています。

中盤

We never grow up

二人とも気付いてはいたけど

歪み始めていた love

君の目を見てわかちゃったよ

出典: Never Grow Up/作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみ

子供っぽい恋愛を続けていたせいで、二人の関係に亀裂が見られ始めます。

それでも、二人はそこにも目をつむってやり過ごしてきました。

眼ではなく“目”が使われているのは、“目”はものを見るまなざしを表すからです。

ちゃんみなは“君”のまなざしに、恋の終わりを見ました。

ねえなんなんだよわかってくれよ
とか決してそんな荒い感情じゃない
君のさよならが重い言葉に
聞こえなくなったんだよ

出典: Never Grow Up/作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみ

これまでのちゃんみなだったら、声を荒げて感情むき出しになっていたでしょう。

しかし、同じ人と何度も別れや復活を繰り返し、“さよなら”も飽きるほど聞きました。

そして悟ったのです。

レコードのように擦られてすり減った“さよなら”という言葉。

その言葉を使っても、もう感情が動かなくなっていました。

こんな事言いたくない
けど君しか知らないからさ
行かないでって
again and again
もう消えてって
again and again
愛してるって
again and again

出典: Never Grow Up/作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃん

ちゃんみなにとって“君”は初めての彼氏でした。

他に気になる人がいたこともあったけど、本気で愛したのは“君”だけです。

もういなくなっちゃえと思った瞬間、愛おしさが込み上げてくる。

二律背反の感情を素直に表現しています。

矛盾しているけどちゃんみなにとっては正しいということです。

この後サビを迎えます。