リリース情報
1997年にリリース
【錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう】は、1997年9月3日にリリースされました。
11枚目のシングルリリースから1年半以上の時を経て発売となりました。
当時のファンにとっては待ちに待った、待望のシングルでした。
さらに同シングルには、11stシングルと大きな違いがあります。
それは杉元一生と和久二郎がメンバーに加わっているという点。
【錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう】から、第3期WANDSが発足しているのです。
落ち着いていながらも、力強いサウンド。
そんな彼らの奏でる音楽は、ファンを一層惹きつけました。
同曲はまさにこの第3期WANDSを代表する1曲です。
4分半以上という比較的長尺でありながら、つい聴き入ってしまいます。
アニメ「ドラゴンボールGT」の第4期エンディングテーマソングに起用
【錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう】はアニメにも起用されています。
それは誰もが知る、あの国民的アニメ「ドラゴンボール」です。
同曲はその第4期エンディングテーマとして起用されました。
同曲の特徴はWANDSならではの内に秘めた熱がこもったサウンド。
これはドラゴンボールの世界観にも非常に合っています。
サウンドの力強さ、そして熱さは、主人公の悟空を彷彿とさせますね。
ちなみにアニメのエンディングには、別個でレコーディングを行いました。
そのためシングルに収録されているものとアニメバージョンは少々異なります。
しかし、どちらにしてもWANDSらしさは健在。
聴きごたえのある1曲です。
都会の描写
自由の無い日常
鎖につながれ 歩き出す君を
出典: 錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう/作詞:小松未歩 作曲:小松未歩
では早速歌詞の内容を見ていきましょう。
冒頭では上記のような歌詞が並んでいます。
冒頭の歌詞は曲の世界観に引き込むものですが、あまり明るい印象ではありません。
また、歌詞中の君という存在が誰なのかは不明です。
【錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう】というタイトル。
そして歌詞で語り掛けていることから、主人公に近い人物なのでしょう。
同曲は主人公と君という2人の存在が主軸になって描かれています。
冒頭の歌詞ですが、言葉通りに捉えればまるで奴隷のようです。
ただこれはおそらく比喩表現でしょう。
周囲を取り巻く社会に自由を奪われた状態、とでもいうべきでしょうか。
「何かに縛られた状態で生きている君」を描いています。
忙しなく時が過ぎる
飲み込むくらい 多忙な都会は流れてる
出典: 錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう/作詞:小松未歩 作曲:小松未歩
冒頭では君に焦点が当てられていました。
しかし次の文章では社会全体にスポットライトが当てられています。
自由を失いながらも一生懸命生きている君。
そしてそれが気にならないくらいに大きく動き続ける社会。
小さな存在と大きな存在が対照的に描かれています。
この描写から感じ取れるのは、「人という存在の小ささ」です。
世界規模で見れば、一生懸命に生きている人なんてこれっぽっちも目立たない。
そういった印象です。
いくら頑張っていても、どこか馬鹿らしくなってしまいますね。
君の背負っている制約や、不自由さは果たして本当に必要なものなのか。
疑問が湧いてきます。
向かう先は…
夢のある場所
投げ捨てられた夢が 転がってる足元が見えたら
地図にない街へ旅立とう たとえそれが無茶だとしても
出典: 錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう/作詞:小松未歩 作曲:小松未歩