GReeeeN「刹那」
2009年発売のシングル
「刹那」は、2009年3月に発売されたGReeeeNの10枚目のシングルとその表題曲です。
「生きる意味」について描かれるこの曲には、自分の人生について考えさせられるようなメッセージが込められています。
「きっと僕らは 輝きたくて 生きる意味を探してた」という歌詞の一節が大きく書かれたインパクトのあるCDジャケットが印象的です。
コミカルなデザイン、ポップなデザインが多いGReeeeNのCDジャケットですが、本作のデザインには真摯なメッセージが込められているように思えます。
「刹那」はオリコン週間チャートで4位、月間で6位とセールス的にも良い成績を記録しました。さらに、着うたではミリオンを突破しています。
ドラマ「ヴォイス~命なき者の声~」主題歌
「刹那」は2009年1月から3月まで放送されたフジテレビ系ドラマ「ヴォイス〜命なき者の声〜」の主題歌になりました。
この作品では「法医学」というテーマのもと、人気個性派俳優の瑛太さんを主演に据えて医学生たちの人間ドラマや様々な事件の推理ドラマが描かれます。
亡くなった人の遺体やその周囲に残された痕跡からその人の最後を解明していき、「命なき者の声」を汲み取ってそれを残された人々に伝える。
そんなストーリーから、本作は一般的な医療ドラマや推理ドラマとは違う異色の作品となっています。
MVのヒーロードラマに注目
「刹那」のMVは、本格的な特撮ヒーロー風のドラマが展開されるという変わった内容です。
再生回数は2017年8月16日の時点で、340万回を超えています。
ベテラン俳優で実際に特撮ものへの出演経験もある山下真司さんが「ぐりんジャー」を演じ、悪の組織と戦って大切な人を救うという王道のストーリーが展開されます。
一見コミカルなドラマですが、敵に妻の命を奪われた過去を持つぐりんジャーが、男手ひとつで守ってきた娘をかつての敵に攫われたことで再び戦う決意をするという、意外にもシリアスで熱い内容です。
「生きる意味」である娘のために忘れていたヒーローの心を取り戻していく主人公の姿は、曲の歌詞に込められたメッセージとも重なって映ります。
「刹那」の検索ランキングは?
Yahoo!JAPANの検索で「GReeeeN 刹那」とワードを入れると、「歌詞/女優/ドラマ/pv」と検索候補が並びます。
また、同じようにGoogleで調べようとすると、「歌詞/ドラマ/pv/パート分け」と続きます。
多くの楽曲に共通することですが、やはり多くの人が「歌詞」に興味をもっているようですね。
また、「ドラマ」というワードもあります。主題歌となったドラマが気になっている人も多いのでしょう。
他に「女優」とありますが、おそらくMVに出演した女優が誰なのか探した人も多いようです。
主人公の娘役を演じたのは山下リオさん、妻役は秋山実希さんという方だそうです。
「刹那」の歌詞を紐解く
「生きる意味」を探す
きっと僕らは輝きたくて
生きる意味を探してた
負けないように枯れないように
強く願い生きてく
出典: 刹那/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
「生きる意味」に焦点をあてた「刹那」の歌詞。
それは、誰もが考えてきた人類の永遠のテーマでもありますよね。
GReeeeNが「生きる意味」についてどのように歌っているのか、紐解いていきましょう。
自分のちっぽけさ
例えば僕らが 涙を流すような日にも
いつもと同じように 陽はのぼり そして沈んで行く
きっと世界中で 自分一人置き去りだと思った
だけど世界中は 今日もマワル 本当ちっぽけだった
出典: 刹那/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
何か悲しいことがあって涙を流した。そんな自分にとって特別な日も、世界から見ればいつもと同じ1日です。
自分の気持ちに関係なく世界はいつも通りに回っていきます。
そんな日は、世界に対して自分がいかにちっぽけな存在か痛感してしまいますね。
曲の主人公もそんな感覚に襲われ、一人で孤独感に包まれています。