クールでスタイリッシュな「BAD LOVE」
AAAの通算57枚目のシングル

あともう少しで60というこの数字に、AAAの歴史を感じられるでしょう。
スタイリッシュな曲調が何ともカッコイイ楽曲になっています。
MVも大人な恋を感じさせる、上品でクールな映像です。
当時リーダーの浦田直也さんが活動自粛中のため、「BAD LOVE」を歌っているのは5人のみ。
とはいえ2019年に入って初めてのリリースだったので、待ち望んでいたファンの方は多いのではないでしょうか?
そんな「BAD LOVE」は、タイトルからしても危険な大人の恋愛を予感させます。
いったいどんな恋愛が展開しているのか…。
AbemaTVオリジナルドラマ『奪い愛、夏』主題歌
「BAD LOVE」は、AbemaTVオリジナルドラマ『奪い愛、夏』の主題歌になりました。
ドロドロした略奪愛をテーマにしたドラマで、『奪い愛、冬』の事実上の続編です。
最終回まで怒涛すぎる展開の物語となっており、多くの視聴者から人気を集めています。
特に最後まで続くまさかの大どんでん返しは大きな話題となった程です。
前シリーズのドラマでもAAAの「MAGIC」が主題歌としてタイアップされていました。
「MAGIC」は疾走感のある雰囲気でしたが、「BAD LOVE」は一味違ってもっと歪んだ印象の歌詞。
ドラマの展開を暗示する歌詞も曲中に散りばめられているので、是非合わせて観ておきたいところです。
始まる恋愛は危険な香り
これから始まる恋愛は、ただ幸せな恋愛というわけではありません。
どこか歪んでいてドロドロした、大人の恋。
愛情だけでなく、憎しみすら混じっているのです。
ちょっと危険な香りのする愛憎劇が開幕します。
危険な愛の始まり
A-ha 不協和音(ディスコード)だらけさ
A-ha 不穏な幕開け A-ha 今すぐ飛び乗れ
Could you feel my “Bad Love”!?
A-ha 本能に浮かされ A-ha 愛憎の狭間で
冷静なフリして 沸き立つCast
出典: BAD LOVE/作詞:溝口貴紀・日高光啓 作曲:David Anthony Eames・Debbie Blackwell
愛憎劇の幕開けは、最初からどこか不穏な印象。
にもかかわらず、主人公はこの愛憎劇の土俵に立つことを余儀なくされるのでした。
「今すぐ~」という歌詞が、他に手段がないことを感じさせますね。
3行目は「自分のBad Loveを感じてもらえるか」と訳せます。
この善とはいえない愛情を、相手に受け取ってほしいのです。
駆け引きをする相手、つまり敵の愛を受け取れというのはどういうことでしょうか。
恐らく二人は何かに対立しながらも、愛を育んでいるのでしょう。
まさに愛と憎しみの混ざり合い。
調和しない関係、「不協和音」そのものです。
第三者からすれば不快に感じかねないこの関係を、二人は敢えて受け入れました。
一見平静な装いでも、本心は煮えたぎるような熱い気持ちが見え隠れしています。
それは相手に対する愛情なのか、それとも敵意でしょうか。
恋愛ゲーム
仕掛け合うLover’s game 罠に嵌めOverjoyed
一瞬隙さえ見せたなら 逃れられない
知らぬ間にChange your side 痺れる狡猾さ
エラーコードの海原で踊り明かせ
出典: BAD LOVE/作詞:溝口貴紀・日高光啓 作曲:David Anthony Eames・Debbie Blackwell
二人のバトルが始まったようです。
恋愛そのものが「ゲーム」なのでしょうね。
互いは愛し合いながら罠にはめようと、あれこれ手を打っている様子。
愛する相手でも、罠にかかればやっぱり喜びます。
逆にほんの少しでも隙を与えれば、自分が罠にはまることになるのです。
そうなればもちろん相手にペースを握られてしまいます。
こうしたバトルは、相手だけでなく自分のずる賢さが透けて見えるもの。
新たに見てしまった自分の一面に、自ら痺れを感じます。
「そんな自分が良い」と思ったのでしょうか。
もはや今の主人公の思考は正常ではありません。
まるでコンピューターのエラー画面らしきものが、頭の中で表示されているようです。
バグってしまった思考回路の中で、主人公は踊るように愛を求めます。