伝えたい恋心
明日こそ
明日には伝えるね 私の好きな人
応援してよね 約束して
出典: 告白予行練習/作詞:shito 作曲:shito
結局、夏樹はその日のうちに想いを伝えることはできませんでした。
明日こそは必ず告白しよう、と決心しています。
告白をするのはとても勇気が必要なことです。
もしかしたら気持ちを伝えることで今までの関係が壊れてしまうかもしれません。
告白によって関係がギクシャクして気まずくなってしまう可能性もあります。
そうした不安を乗り越えて、夏樹は優に告白しようとしているのです。
わがままを聞いて
私のわがままを
明日だけ聞いてくれる?
少し大人になった
この心のわがままを
本気になってよ
練習なんて
嘘つき心を見破って
出典: 告白予行練習/作詞:shito 作曲:shito
1番のサビの歌詞です。
夏樹にとって優は1番一緒にいる時間の長い幼馴染であり、ともに成長してきた相手です。
幼い頃は、ただ仲の良い友人だったかもしれません。
少しずつ大人に近づくにつれて、夏樹は優への恋心を自覚します。
しかしそれは夏樹から優への恋であって、優が夏樹をどう思っているのかはわかりません。
幼馴染として、友人としか思われていない可能性もあります。
恋は自分が相手に向ける感情であり、その気持ちに相手が必ず応えなければならないものではありません。
両思いでなければ付き合う必要もありませんし、振るかどうかも告白された側の自由です。
しかし夏樹は優に振らずに自分の気持ちに応えてほしいと思っています。
夏樹はその願いが自分のわがままだと自覚しているようです。
一度ごまかしてしまったが故に、優にはまた冗談だと受け取られてしまうかもしれません。
しかし今度こそは冗談ではなく本気で気持ちを受け止めてほしいと思っているようです。
ごまかしたのは夏樹自身のため、優が本気にしなくても自業自得かもしれません。
それでも本当の気持ちを受け止めてほしい、というのも夏樹のわがままの1つだと読み取れます。
告白の日
普段は気にしない占い
占い結果良好
いつも気にしないくせにね
今日くらい いいでしょ?
女の子にならせてよ
出典: 告白予行練習/作詞:shito 作曲:shito
いざ告白をすると決めれば、自分の運勢も気になってしまうものです。
占いの結果が良ければうまくいくかもしれません。
告白に限らず、何か大きな出来事がある時にはなんとなく占いを気にしてしまう人も多いのではないでしょうか。
普段は気にしないことでも、今日は良い運勢だと言われるとなんとなくそんな気がするものです。
特に女の子は好きな人がいれば恋占いなどもチェックしてしまうのではないでしょうか。
夏樹は占いの結果が良いことで自信をつけているのだと読み取れます。
気持ちを伝えたい相手は
これが最後 練習させて
言うよ!ホントの言葉
君は「応援してるから」って
出典: 告白予行練習/作詞:shito 作曲:shito
本当に告白する前に、夏樹はまた優に練習と嘘をついて練習させてもらっていました。
何度も練習することで、少しでも気持ちを落ち着けようとしていたのでしょう。
そうしていざ本番、と意気込んだところで、優からは、応援してる、と言われてしまいます。
優は夏樹に他に好きな人がいて、自分はその練習台だと思っていたのです。
本人を相手に告白の練習をしているとは優も思わなかったのでしょう。
夏樹が嘘をついたのは、告白する恥ずかしさと今の関係が壊れてしまうことを恐れてのものでした。
夏樹は優のその言葉に驚きと焦りを感じたのではないかと読み取れます。