HoneyWorksが贈る悲しい恋の歌「君ガ空コソカナシケレ」
「君ガ空コソカナシケレ」は大人気音楽ユニット「HoneyWorks」の第16作目となる楽曲です。
歌っているのはボーカロイドソフトでおなじみのアイドルキャラクター・兎眠りおんと初音ミク。
HoneyWorksといえば、中高生の恋模様を描いたきゅんとくる歌詞やPVイラストが有名でしょう。
今回の曲もまた恋がテーマですが、今までの作品とは一味違ったテイストになっています。
声優の福山潤が務める冒頭のナレーション

ナレーション付きの「君ガ空コソカナシケレ」のフルPVはこちらになります。
この曲には冒頭でナレーションが付属されています。
ナレーションを務めたのは大人気声優の福山潤さん。
「コードギアス 反逆のルルーシュ」のルルーシュ、「ペルソナ5」の主人公などの声を吹き込んだ方です。
このナレーションを聞くと「君ガ空コソカナシケレ」の意味や魅力がよりぐっと伝わりますよ。
拝啓 お兄ちゃん
拝啓 お兄ちゃん。
遅くなってごめん。やっと渡せたよ。
向日葵が僕らの背丈よりも高くなっていて、
きっと空からだって見つけやすいです。
今はどのあたりを飛んでいますか?
あの人は、目印の向日葵と 今でも…
出典: 君ガ空コソカナシケレ/作詞:Gom・shito 作曲:Gom
セミの鳴き声とお兄さんに向けた青年の声から始まります。
2行目は、これから歌詞として明かされる手紙を渡せた、ということでしょう。
続いて5行目の歌詞によって彼のお兄さんは空にいることが分かります。
それは暗喩として、お兄さんが既にこの世にいないことが示唆されているように思えますね。
キーワードは「向日葵」
ナレーションの間にも二回出てくる「向日葵(ひまわり)」。
お手紙を渡せた「あの人」と「向日葵」には深いつながりがある様子。
同時に、「君ガ空コソカナシケレ」の要素の一つが「向日葵」なのだということが分かります。
歌詞は愛する人に届けたい手紙
弟という名の未来の人に
拝啓、未来の人
手紙をよろしくね
何年先でも構わないよ
生きていた証彼女へ
出典: 君ガ空コソカナシケレ/作詞:Gom・shito 作曲:Gom
出だしから「拝啓」という手紙のあいさつ語で歌詞が始まります。
歌詞は、お手紙に書かれた文章ですね。
PVでは、この手紙を書いた人は当時赤ちゃんだった弟に手紙を入れた封筒を渡します。
赤ちゃんはこれから大きくなって未来で生き続けることができる「未来がある人」。
そういった意味で「未来の人」なのではないでしょうか?
何年かかってもいいから、「彼女」に届けて下さい。
届けてほしいのは、お兄さんの「生きていた証」、つまりこの手紙です。
彼は、「もうこの先自分は生きて帰ってこられないだろう」と思っている様子。
この人に何が起こっていたのでしょうか。