アニメから生まれた隠れた名曲！
聞こえますか feat. 春輝<幼少期>(CV:こいぬ)/HoneyWorks
アニメ「いつだって僕らの恋は10センチだった。」
聞こえますか feat.春輝<幼少期>(CV:こいぬ)は、アニメ「いつだって僕らの恋は10センチだった。」の挿入歌です。
原作は、HoneyWorksでも大人気の『告白実行委員会』シリーズです。
どんなお話しか少しだけ書かせていただきます。
MVの2人は、小学生の芹沢春輝と兄の千秋。
春輝は優しくて映画の話をたくさんしてくれる秋兄（あきにい）が大好きで、いつも傍にいました。
学校が終わっても、友達よりも秋兄とその友人・朔（さく）と一緒にいるのが楽しかったのです。
でも病気がちの秋兄は入退院を繰り返すようになり、10代でその生涯を終えてしまいます……。
そんな秋兄の夢は『映画監督』になること。
秋兄の遺志を継ぐように、春輝も夢を問われると『映画監督』と答えるようになりました。
止まらない青春がたまらない……！
そんな春輝も高校3年生です。
大好きだった秋兄と同じ高校に通っています。
映画研究部に所属し将来の夢は映画監督という、明るくて人懐っこい笑顔が印象的な男の子です。
普段は言いたいことをズバッと言ってしまう性格なのに、恋にはちょっと不器用……。
同級生で美術部員の美桜（みおう）が好きなのに、言い出せずにいます。
周りは2人がつき合ってると思ってるし、帰りはいつも一緒。
公園の階段に並んで座り、日が暮れるまで美桜は春輝の夢の話を聞いてくれます。
すぐ傍に美桜の手があるのに、春輝はそのたった10センチの距離が埋められません。
卒業まで、あと少し……
そんなある日、美桜は過去に秋兄とかかわっていたことを知ります。
小学生の頃に海で溺れた美桜を助けてくれたのが秋兄だったのです。
これまで教えてもらえなかった恩人にやっと会えることになり、美桜は緊張しつつ出かけます。
でも行ってみたら、そこには芹沢家のお墓がありました。
自分を助けてくれた千秋が亡くなっていたとショックを受ける美桜。
あくまで原因は病気なのですが、病弱な秋兄の体に負担をかけてしまったことを美桜は気に病みます。
そのことが美桜を悩ませ、春輝の顔が見れなくなってしまいました。
急に美桜から避けられ、理由も話してもらえずに悩む春輝。
いろいろ考えているうちに自分の夢への気持ちも揺らぎ始めます。
ここからは歌詞を交えて見ていきましょう！
大好きな秋兄に届くかな……
歌詞に溢れる、春輝の気持ち
泣きそうだ
今日もまた失敗しちゃった
こんな時あなたなら…
ねぇ 考えるよ
愛する人よ
どこにいますか?聞こえますか?
会えない人よ
記憶の笑顔に触れたい
出典: 聞こえますか feat.春輝<幼少期>(こいぬ) /作詞:HoneyWorks 作曲:HoneyWorks
「なんだよ、美桜のやつ。
急にオレのこと避けてさ、LINEの返事も全然してこねーじゃん。
悩みがあるなら話してくれたらいいのに。
オレの話いっつも聞いてくれてんだから、オレだってお前の話聞きたいんだからな。
なーあ。こんなとき、秋兄だったらどうする？
『オレに話してみない？』って、やっぱ笑って話しかけに行くのかな。
秋兄にだったら、美桜も悩みを話せたのかな……。
こんな風に考えるの、全然オレらしくないんだけど。
秋兄、今どこにいる？
オレの声、聞こえてる？
オレのこと、近くで見ててくれてる？
でもオレからは秋兄が見えないよ。
隣りで笑ってほしいのに……」
オレの夢って、なんだっけ……
これまで夢に向かってがむしゃらに頑張ってきた春輝。
映画コンクールに出品した作品で大賞を獲ってアメリカ留学！ そんなルートを描いていました。
そして見事入賞し、春輝はアメリカ留学のキップを手に入れます。
あんなに誇らしかったはずなのに……。
美桜から拒絶されてすれ違うようになって、春輝は顧問に留学の辞退を申し出てしまいました。
覚えてる?
僕の夢 あなたがくれたんだよ
レンズ越し残してく思い出たち
愛する人よ
僕にも友達ができたよ
紹介するよ
不器用だけど 優しい人です
出典: 聞こえますか feat.春輝<幼少期>(こいぬ) /作詞:HoneyWorks/作曲:HoneyWorks
「『映画監督になる』って夢、オレにくれたのは秋兄だよ。
カメラの使い方も映像の作り方も、秋兄が教えてくれたんじゃん。
レンズをのぞくと、今でも思い出すよ。
秋兄と一緒にいた子供の頃のこと。
秋兄、オレもう高校生になったよ。
たくさん友達できたし、その、気になるコだっているんだ。
いつもヘラヘラ笑ってんだけど、そいつが笑ってると安心するっていうか……。
秋兄に紹介したかったな……」
