Superfly『99』はドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の第4シーズンの書き下し曲
この曲は外科手術という人の命が係わる緊張感あふれる医療現場において、そのぎりぎりの環境の中、奮闘していく天才外科医の主人公のイメージを膨らませて書き下ろされた曲です。
ドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」はテレビ朝日で製作されている人気シリーズで、 Superflyは実はこのドラマの第4シーズンだけではなく、第1シーズンから連続ですべての主題歌を書き下ろしています。
ドクターXは群れることを嫌う凄腕外科医が病院内のヒエラルキーに負けず奮闘していく物語
Superflyの『99』はドラマのために書き下された主題歌だけあって、ドクターXの主役である大門未知子の性格や生きざまが色濃く反映された内容となっています。
大門未知子は、ドラマの中で医師の中でも珍しく、特定の病院や医局に属さないフリーランスの凄腕外科医として描かれます。
さばさばしていて、強いイメージがある女優米倉涼子さんは、まさにはまり役といった感じのキャラクターですね。
外科医の仕事は、手術内容が患者の生死を左右するリスクのある分野
仕事でも勉強でも、あらゆることに失敗はつきもの。もちろん失敗したい人なんていませんよね。しかしその一方で、どんなにしっかり準備を整えたつもりでも、予想外のことが起こり得るリスクは避けられません。
そして人の命を扱う医療の現場では、なおさら失敗は許されないと言えるでしょう。失敗しそうなリスクのある医師に誰も治療してもらいたいとは思わないからです。
このような背景から、特に治療が困難と予想される外科手術は敬遠される場合があります。手術をして失敗するくらいなら、治る可能性の高い安全な手術をした方が、医師の経歴に傷がつかないからです。
病気の治療には、薬を飲んだり静養するといった方法もありますが、がんなど命に関わる深刻な病気の場合、それだけでは病気を治すことが難しいのも事実です。
そして外科医である彼女が活躍するのは、このように薬を飲むだけでは治療が困難な場面。患者さんに対し、メスで体を切り開き病気の原因を取り除くことで、病気の根治を目指していくのです。
大門未知子の決めセリフは『私、失敗しないので。』
外科医の元には、毎日病気が進行し外科手術が必要な患者が運ばれてきます。
患者によって病気の症状はさまざまですから、比較的簡単な手術によって病気が根治する場合もあれば、10時間以上にも及ぶような難易度の高い手術もあります。
そしてどんなに腕が優れた医師であっても、必ず手術が成功する保証はありません。手術によって病気の原因となっている患部を取り除けるか否かは、メスで体を開けてみないことには、わからない部分があるためです。
そんな厳しい環境の中、外科医は患者の命を救うため日々外科手術を行っていることになります。
ドクターXの特徴として、主人公の大門未知子の『私、失敗しないので。』という決めセリフが挙げられます。
このセリフは、ドラマ一話ごとに最低1回は発せられると言われており、視聴者にも大人気のシーンのひとつ。
そしてこのセリフの裏側には、どんなに困難な外科手術であっても一度でも失敗すれば患者の命はそこで終わってしまうという厳然たる事実を直視し、自らの退路を断つ大門未知子の覚悟が込められているのです。