フルバーションでは2つのシチュエーションのオフショットが追加されます。

1つはアルバム「MOMOIRO CLOVER Z」のジャケット写真の撮影風景

このアルバムのジャケットは通常版と初回限定版AとB、計3種類あります。

MVではその3種の全ての撮影風景がそれぞれインサート。

そして「The Diamond Four」のオフショットのイメージがカットインします。

まるでショーに向かう4人の姿を後ろから捉えたようなカットに続いて「東京キネマ倶楽部」の看板。

そしてライブの映像へと続きます。

「The Diamond Four」のMVで向かった先がここで描かれていくのです。

5th ALBUM『MOMOIRO CLOVER Z』SHOW at東京キネマ倶楽部

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MVの後半の大半を占めるのはアルバム発売記念ライブの映像です。

ライブのタイトルは「5th ALBUM『MOMOIRO CLOVER Z』SHOW at東京キネマ倶楽部」

2019年5月16日と17日の2日間、東京キネマ倶楽部で開催されました。

つまり結成記念日であり、アルバム発売日の前日です。

それは「The Show」のMVショートバージョンの公開日でもあります。

 つまり「The Show」MVは最初の公開時には、素材が全ては揃っていなかったことになります。

フルバージョンの公開日

MVのフルバージョンの公開は6月9日

MVにはこのライブで「The Show」を歌うシーンもリップシンクで挿入されています。

MV「The Show」の魅力

このMVの魅力、おもしろさはいくつかあると思います。

しかしまずは何といってもメンバーの様々な姿、表情が満喫できるところでしょう。

録音時の真剣な表情、MV撮影の合間のリラックスした姿、ライブ直前の姿などどれも魅力的です。

そして構成がしっかりしていて単なるオフショット集ではないところも面白い。

楽曲の録音、MV制作、ジャケット写真の撮影、そして発売記念特別ライブ

それぞれがメロディの変化に合わせて切り替わるようになっています。

そして他の曲のMVのオフショットを使うことで、リンクしている点も面白い試みです。

そうして収録アルバムの制作から発売記念ライブまでをスケッチ風に描いています。

またアルバム発売とMV公開のずれを利用して発売記念ライブの映像を入れる。

そうすることで記録映画的な面白さも感じることが出来るのです。

なによりアイドルとしての人生を歩む彼女たちの姿と曲が巧みにリンクしています。

それにより彼女たちの魅力、そして曲の魅力を存分に引き出すことに成功しています。

原曲について

「The Show」はカバー曲

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「The Show」は海外のHIT曲の日本語訳によるカバー曲です。

原曲はオーストラリア出身のシンガーソングライターレンカが2008年に発表した「The Show」

2008年といえばももクロがデビューした年ですが、この原曲もレンカのソロデビュー曲です。

アルバムのラストの曲にこの曲を入れたのは、そこも計算しているのだろうと思います。

無論、歌詞の内容が11年目をむかえた彼女たちにとても合っているのも大きいでしょう。

原曲と日本語訳

基本的に日本語歌詞は、原曲にかなり忠実に訳しています。

曲調はPOPでラブリーですが、歌詞は意外にネガティブな部分も多いのです。

思春期の女の子が恋や将来に対する不安を抱え、悩む姿を描いているようにも読めます。

周りの人々が人生というショーをただシナリオ通りに生きているように見えてしまう。

そうした不安や不満を乗り越えて「ショー(人生)を楽しみましょう」と歌っています。

ところがももクロが歌うと、それは違う意味を持ってくるのです。

ももいろクローバーZ」というショーの舞台に10年にわたって立ち続けた彼女たち。

その途中では不安や戸惑いもあったでしょうが、それを乗り越えて自らが楽しむ。

「The Show」のMVの中で映し出されるメンバーの姿にはそうした強さがあります。

笑顔の奥にある強さ、真剣な表情の中にある覚悟。

そしてそれこそがももいろクローバーZ」の最大の魅力だろうと改めて思えるのです。

最後に

10周年を超えて

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