ここからは主人公の勇気に応えてくれた彼女のやさしさが伝わってきます。
拒否されたらどうしようと彼女に顔を向けられなかった彼。
彼女はそんな彼の気持ちを汲み取り、そっと彼の手を握り返してくれたのです。
恐らくこの時の主人公の気持ちは周囲の情景が一変するほど甘いものだったに違いありません。
この瞬間のすべてが忘れられない夏の空気として感じ取れたことでしょう。
甘酸っぱい恋の心象風景を表現した【夏の終わり】
上手く言葉に出来ない青臭さ
アイビーカラーの『夏の終わり』を読み解いみると、幼さの残る男女の恋愛模様が見えてきました。
まだ若すぎるがゆえに相手に上手く伝えられないもどかしい恋心です。
純粋だからこそうまく言葉に出来ない青臭さがこの世代の恋愛にはつきもの。
だからこそ、リスナーの琴線に触れてくるものがあるのでしょう。
女の子からの視点でとらえると
歌詞における視点を男の子から捉えて解説してきました。
しかし女の子側から捉えてみても切ない気持ちは伝わってくるのかもしれません。
本楽曲は、リスナーが自身の体験に照らし合わせて聴くことができる楽曲といえます。
そして若いころの甘酸っぱい気持ちを思い出した人も多いのではないでしょうか。
記憶というものはその時の情景が印象強ければいつまでも残ります。
ましてファーストデートが花火大会であればなおさらです。
その印象は夜空の風景や風の匂いや色などが甘酸っぱい思い出とともにいつまでも心に残るでしょう。
夏をテーマにした名曲の仲間入りへ
夏の終わりをテーマにした楽曲は他にも沢山ありますね。
玉置浩二の『夏の終わりのハーモニー』、森山直太朗は同名異曲の『夏の終わり』など。
また山下達郎は『さよなら夏の日』で淡い若者の恋模様を描いていました。
プールや夕立といった夏の季語を巧みに織り交ぜながら描くことで情景が目に浮かぶのです。
最後に
アイビーカラーは2016年大阪で結成されました。
ノスタルジックでメロディアスなアイビーカラーサウンドはいつの時代にもマッチしますね。
「アイビー」とは永遠の愛を表す言葉であり、カラーとはCallerと書き発信者を意味するそうです。
ピュアな愛を発信するバンドとして2020年最もバズるバンドとして活躍してくれるでしょう。
今回解説した「夏の終わり」だけでなく、彼らの楽曲にはたくさんの名曲があります。
最後におすすめの楽曲記事を紹介しますので、ぜひこちらも読んでみてくださいね。
いつか来る別れ…リアルな描写に涙しちゃう「はなればなれ」
【アイビーカラー/はなればなれ】歌詞の意味を解説!駅のホームで大切な人を見送る別れに泣ける…! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
上京するときに離れ離れになった女性への想いを綴った「はなればなれ」は、リアルな描写が涙を誘います。今回はその場面が表現された歌詞の意味に迫るので、ぜひ楽曲の世界観を味わいましょう!
夏の次は春の楽曲を!「春を忘れても」
こちらは「春」をテーマにした1曲です。
春といえば新しい環境になる象徴的な季節。
今度は見送る側としての目線で想いを綴った内容です。
どんな気持ちが新しいスタートを応援するのでしょうか。
ぜひチェックしてみてください。