今夜は眠るまで

阿部真央【今夜は眠るまで】歌詞の意味を解釈!恋が私を弱くする理由とは?貴方との関係性について紐解くの画像

2019年に10周年を迎え、弾き語りのライブも行った阿部真央さん。

阿部真央さんが2020年1月22日にリリースした9枚目のアルバム「まだいけます」。

その中に収録されている曲が今回解説する「今夜は眠るまで」です。

多くの恋愛の形がありますが、この曲で描かれている恋愛は、してはいけない恋

友達に話したら止められてしまうような恋の様子が描かれています。

バラード調のメロディーも合わさってとても切ない様子が伝わってきます。

それではこの「今夜は眠るまで」の歌詞について解説していきましょう。

ダメな貴方

はやく帰ってきて

自由な貴方が好きだけど たまにはここにも帰ってきて欲しい
明け方5時 玄関のドアを見る癖はもう抜けなくなった

出典: 今夜は眠るまで/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

歌詞の1行目から「貴方」という存在にとても惚れているということがわかると思います。

「貴方」とは恋人のこと。

自由奔放な性格のようです。

恋人でありながらいつもは一緒にいない。

そして今も一緒にいないということが伝わってくるのではないでしょうか。

「ここにも」という言葉から、恋人には他にも帰る場所があるということがわかります。

恋人はかなりの遊び人かもしれません。

そして歌詞の2行目。

朝の5時までずっと起きていた主人公。

全く寝れていないことがわかります。

夜からそんな朝まで、恋人が帰ってこないか玄関の方を見て待っているのです。

その行動が癖になっているということは何日も、恋人は自分のもとへ帰ってきていないのかもしれません。

毎晩癖になってしまうほど、ずっと恋人を待っているのでしょう。

寂しがっている様子がとても伝わってきます。

嫌いになれない

貴方は私の子供じゃないんだから なんなら歳上なんだから
こんな事じゃ困るのだけど
はぐらかす笑顔が可愛くて 愛しいから弱っちゃって
また抱き寄せてしまうの

出典: 今夜は眠るまで/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

恋人は自分よりも年齢が上だと述べていますが、精神年齢は自分の方が上であるような印象です。

まるで親目線です。

そして歌詞の2行目からは、恋人が普通の人はしないような行動をしているということがわかります。

呆れているような表現です。

しかしそんな様子とは一転、歌詞の3行目からは恋人に惚れている表現がされています。

どんなに問い詰めても、はぐらかされる。

そんな様子を見て、恋人を愛しく思ってしまう彼女。

どんなにひどいことをされても、恋人のことが大好きだから結局許してしまうのです。

まさに「だめな男に引っかかる女性」の特徴が表れているかもしれません。

いけない恋

はやく寝かせて

あぁ 今夜は眠るまで側にいて欲しいの
気づけば貴方がいない朝など もう来なくて良いんだよ
あぁ 恋はいつだって私を弱くして
無駄に強くこの場に立たせるの
そろそろぐっすり眠りたいよ

出典: 今夜は眠るまで/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央

「今夜は」という言葉から、何か悲しいことがあったのでしょうか。

そばにいてほしい時に限って、恋人はそばにいないのです。

そして歌詞の2行目。

彼を待ち続けますが、知らない間に寝てしまい、ふと目が覚めて横を見てみる。

それでも恋人は自分の横にはいない、つまり帰ってきていないということです。

自分がどんなに待っていても帰ってこない恋人。

とても虚しい気持ちになるのではないでしょうか。

この表現は「朝起きると横にもう恋人がいない」という意味にも捉えられるかもしれません。

しかしその前の歌詞から「寝るまで、そして起きてからも恋人がいない」という意味であることがわかります。

そのためこの歌詞には「ずっと自分の横に恋人がいない」という意味が込められているのです。

そしてそんな日はもう過ごしたくないという切実な願いが表れています。

歌詞の3行目。

恋人のことが好きすぎて、彼にどんなにひどいことをされても許してしまうという立場的な弱さ

そして、そんな自分がどんどん悲しい気持ちになっていく、つまり気持ちとしても弱くなってしまう。

そんな2つの意味が込められています。

そして歌詞の4行目。

歌詞の3行目とは真逆のようなイメージがあります。

立場や心が弱くなっているにもかかわらず、恋人と一緒にいたいという気持ちが消えない。

だから恋人を待ち続けてしまうのです。

そして歌詞の5行目には切実な願いが出てきてしまっています。

朝の5時まで起きていたら、こんな気持ちになってしまうのも仕方がないかもしれません。

恋人に帰ってきてもらって、恋人のそばで安心して眠りたいのです。

「そろそろ」という言葉。

はやく恋人に会いたい、久しぶりにしっかりと愛してもらいたいという気持ちが伝わってきます。

誰にも言えない

友達には「やめな」って言われるのが分かるから 言えないでいるの
私だけは特別になれるって 馬鹿だけど言い聞かせている

出典: 今夜は眠るまで/作詞:阿部真央 作曲:阿部真央