恋人ではないけれど、隣にいてほしい。
付き合っていないけれど、ほかの男と一緒にいてほしくないと思う。
「メロウ」というのはやわらかいなどの意味を持ちます。
曖昧な関係だけど、それが心地いいと感じている。
このままでいられたらな。
そんな僕の願望のようなものを感じます。
しかしそれでは君の思いはどうなるのでしょうか。
もしかしたら、この関係に嫌気がさしている可能性もあります。
本当は恋人になりたいと思っているのかもしれません。
その君の様子は先の歌詞で明らかになります。
察してください
言葉足らずでごめんな
あくびの向こうで ほら探してくれ
出典: ミスター・ブルースカイ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
1行目の「言葉…」というのは、君にきちんと伝えたわけではありません。
足りないから、察してください。
僕はこう思っているんだよ、だからちゃんとわかってよ。
このように身勝手な様子を感じます。
言わなきゃわからないことだらけなのに、言いづらくて言い出せない。
2行目にある「あくび」という言葉は、この楽曲のポイントです。
この言葉は度々出てくるのですが、その時の感情によって意味が変わります。
ここのシーンでは「察して」という意味になるのでしょう。
タイトルの意味
プライド
泣いているのは君のせいじゃないから
ただ泣いてみたのは夜のせいでいいかな
出典: ミスター・ブルースカイ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
このシーンでは、僕のプライドが本心を隠します。
1行目にある「君のせい」について違うといっていますが、それは嘘。
上記にあるはじめの歌詞で、心を隠すという解釈がありました。
その理由がこのプライドの部分になります。
本当は悲しいけど、そういえば君が気に病むかもしれない。
それに涙を流している姿を見られたくない。
「夜」は眠いし、これは「あくび」の涙だよ。
このように、全ての謎が繋がる部分です。
2行目の「夜」は眠くなるほかに、人恋しくなるような時間帯でもあります。
そのため、このような言い回しになったのでしょう。
涙の色
ブルースカイ、届いてない
出典: ミスター・ブルースカイ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
この「ブルースカイ」というのは青い空という意味です。
しかし、ひとつ前の歌詞部分でわかるように、時間帯的には日が暮れています。
ということは、青い空が見えないはずです。
ではなぜそのような表現が使われたのでしょうか。
それは、涙の色を表しているからです。
涙がこぼれないように空を見上げたら、青だったのでしょう。
僕の思いが伝わらないことに、悲しくて涙を流す。
涙が出るほど辛い気持ちだったのでしょう。
でもそんな素振りを見せたくないから、我慢して空を見上げるのです。
君には恋人ができてしまったのでしょうか。
ここから僕と君の時間が壊れていきます。
気にしていないフリ
君が離れてしまうことも、そんなこともうどうでもいい。
本当は寂しくて仕方がないけれど、気にしていないフリをしています。
このシーンでは、そんな僕の切ない気持ちが伝わる部分です。
僕の近くにいてくれないなら、もういいでしょ。
少し拗ねてしまったような印象も感じられます。
遠い距離
去る者には追われてナンボだ 合わすべくはテンポだ
あなたに求めたのは情熱だけ、叶わぬ夢だけ
出典: ミスター・ブルースカイ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
君を突き放して、でも僕を求められるような距離にいる。
1行目にある「テンポ」とは一定のリズムを表す言葉です。
この楽曲では一定の距離も意味に含まれているのではないでしょうか。
僕は2人のその距離を保とうとしていました。
ですが君には通用しなかったようです。
君から「情熱」を感じたかったようですが、それは不可能。
2行目の最後にある「夢」とは、恋人になりたかったということでしょう。
しかしその願いもむなしく、僕と君の距離は遠いままなのです。