二人の思い出が、二人のいた景色が失われてしまっても、もう悲しんだりはしません。
自分の心にの中に焼き付ているあの頃の景色があるのですから。
きっと笑って、思い出せるような。
近くを、恋人たちが通り過ぎます。
傍からは睦まじく見えているけれど、本当の彼らの心の内はわからないし、これからの彼らに何が訪れるのかもわからない。
そんな風に、若い恋人たちに思いを馳せます。
過ぎ去った自分たちのかつての姿を重ねてもいるのでしょうか。
今なら……
なんで君が泣いたのかも なんで怒っていたのかも
なんで最後なのに笑っていたのかも 今ならちゃんと分かるんだけどな
出典: いつか忘れてしまっても/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
あの頃はわからなかった彼女の悲しみも、怒りも、そして別れの際の笑顔のことですら、あれから時が流れた今なら。
自分も大人になったし、人生の経験も積んだ。
人の心の機微も昔よりかは感じ取れるようになった今なら。
きちんと受け止めて、理解することができるのに。
でも、もう時は過ぎ去ってしまったのです。
君と見た街の景色がいつしか 全部変わってしまっても
確かに君と僕はここにいたって 笑えるような男になるまで
忘れないで
忘れないで
出典: いつか忘れてしまっても/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
時が経って、大人になったようなことを言ってみたけど。
本当はあの時のまま、何も変わっていないんだ、言いたいことはただ一つだけ。
忘れないで。
どうかずっと忘れないで。
ラストの一言が切なすぎる「いつか忘れてしまっても」
切なすぎるラストに涙してしまいますね。
忘れられない恋を抱えて、時が経っても、心のどこかに傷は残ったまま、血を流し続けているようです。
最後の”忘れないで”が、まるで慟哭のように感じてしまいます。
この声は、彼女に届くことはあるのでしょうか。届いてくれれば、と切に願わずにはいられません。
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