アナと雪の女王
2013年にアメリカで公開され、2014年には日本でも公開された映画『アナと雪の女王』。
映画は興行収入200億円超えの大ヒットを記録し、新たなディズニープリンセスの姉妹が誕生しました。
主人公は生まれつき雪と氷の魔法を持つ姉のエルサとおてんばで元気な妹のアナ。
幼い頃はとても仲良し姉妹だった2人は、ある事件をきっかけにどんどん心が離れてしまうのです。
『アナと雪の女王』の楽曲の中で人気のある「雪だるまつくろう」には、そんな2人の様子が表現されています。
ミュージカル映画なので、楽曲に繋がっていく直前のストーリーも非常に重要なところです。
「雪だるまつくろう」の序盤のエルサは8歳、アナは5歳ですが、終盤は10年後のストーリーとなっています。
無邪気な幼少期から繊細な思春期に変化していく心がこの一曲に集約されているのです。
今回は、楽曲の直前ストーリーから「雪だるまつくろう」に繋がっていくところまでを、映画の時系列にそって紹介していきます。
エルサとアナの雪遊び
エルサは8歳、アナは5歳でとても遊び盛りです。
寝ているエルサに馬乗りになって“一緒に遊ぼう!”と起こします。
雪と氷の魔法の力をうまく利用して、2人はお城の中で雪遊びを楽しんでいました。
曲名どおり、2人は雪だるまをつくります。のちに映画にも出てくる「オラフ」という雪だるまです。
はしゃぎながら雪遊びをしていると、エルサが氷に足を滑らせてアナに魔法の力をぶつけてしまいます。
アナは意識を失い、慌てて両親はアナをトロールの元に連れて行きました。
アナは無事に意識を取り戻しますが、それと引き換えにエルサの魔法の力についての記憶はアナの脳内から消されてしまうのでした。
離れ離れになってしまった2人
魔法の力による事件が再び起こらないように、両親はエルサを個室に隔離してしまいます。
アナは事件の記憶も消されているので、何故エルサと遊んではいけないのかが分かりません。
わけも分からないままエルサと離れ離れになってしまったアナの気持ちが楽曲「雪だるまつくろう」に繋がっていきます。
雪だるまつくろう
歌詞を映画のシーンとともにご紹介
さて、いよいよ楽曲本編の内容に迫っていきます。
アナはエルサの魔法の力の記憶はなくても、2人で雪遊びをした思い出は残っているのです。
だからエルサを遊びに誘う言葉はいつでも「雪だるまつくろう」なんですね。
しかし、雪遊びをきっかけにアナを傷つけてしまったエルサにとって「雪だるまつくろう」という言葉はトラウマなのかもしれません。
同じ言葉でも2人の捉え方は違うのです。
すれ違うアナとエルサの様子も映画にそってお伝えしていきます。
また2人で遊びたい
会えない理由が分からないアナ
雪だるまつくろう
ドアを開けて一緒に遊ぼう
どうして出てこないの?
前は仲良くしてたのに
なぜ会えないの
雪だるまつくろう大きな雪だるま
出典: 雪だるまつくろう/作詞:Kristen Anderson-Lopez/Robert Lopez/日本語詞:高橋知伽江 作曲:Kristen Anderson-Lopez/Robert Lopez
ドアの前でエルサに問いかけながら歌っている幼少期のアナ。
エルサが突然部屋から出てこなくなった理由も知らず、無邪気に遊びに誘います。
もちろんエルサだって本当は一緒に遊びたいのです。
でも、またアナに魔法の力をぶつけてしまうんじゃないかという恐怖の気持ちが心を埋め尽くします。
事件の記憶だけがないアナにとって、昨日まで普通に遊べていたエルサに会えないなんて思ってもいなかったでしょう。
魔法の力を持つ自分が怖いエルサ
エルサ:あっち行ってアナ
アナ:わかったよ
出典: 雪だるまつくろう/作詞:Kristen Anderson-Lopez/Robert Lopez/日本語詞:高橋知伽江 作曲:Kristen Anderson-Lopez/Robert Lopez