誰もが知る名曲「星に願いを」
「星に願いを」という曲はもう皆さんご存知でしょう。
原題は「When You Wish upon a Star」。
言わずと知れた名曲ですね。
この曲は1940年に公開されたディズニー映画「ピノキオ」の主題歌として歌われたのが最初。
以降何十年にも渡って愛され、様々なアーティストが歌ってきました。
誰もが知る名曲だからこそ、改めてじっくりと聴く機会がなかったという方もおられるのではないでしょうか。
流れるような美しいメロディは今聴いても決して古臭さを感じさせません。
名曲とは得てしてそういうもので、それが時代やジャンルを越えて歌い続けられる理由でもあるのでしょうね。
今回はこの「星に願いを」について書かせていただきます。
あらゆる面から、この曲が長く愛される理由を感じていただければ幸いです。
最初に歌ったのは
『星に願いを』(ほしにねがいを、原題:When You Wish upon a Star)は、ネッド・ワシントン作詞、リー・ハーライン作曲の1940年に発表された歌。1940年のディズニー映画『ピノキオ』の主題歌としてジミニー・クリケット(コオロギ)が歌った。実際にはジミニーを演じたクリフ・エドワーズが歌い、その年のアカデミー賞の歌曲賞を獲得した。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/星に願いを
作詞を手掛けたネッド・ワシントンは合計11回にも及ぶアカデミー賞の受賞。
アメリカ作曲者・作詞者・出版者協会のASCAPの副会長を務めるなど当時の業界を牽引するような人物でした。
作曲を担当したリー・ハーラインはウォルト・ディズニー専属の作曲家。
「星に願いを」のヒットの前にも「白雪姫」の映画音楽なども手掛けており、その才覚を表していました。
この2人の組み合わせなら、名曲が生まれるのも必然だったのかもしれませんね。
そして、「星に願いを」を最初に歌ったのはクリフ・エドワーズです。
声優を務めるかたわら、ウクレレ奏者としても活動していたこの人。
声優が作品をきっかけに歌を歌うというのはよくある話ですが、この人は元々音楽にも精通していました。
ピノキオの保護者役のコオロギ、ジミニー・クリケットに扮し劇中で美声を披露しています。
氏はこの曲をきっかけに爆発的に名を知らしめることに。
「星に願いを」は紛れもなく、氏の人生を変えた1曲と言っていいでしょう。

英語版の和訳を紹介
「星に願いを」には英語版も日本語版も存在しますが、どうやらそれぞれ少し内容が変わってくるようです。
これには日本語にしたときの語呂や、訳をした人の解釈など様々な理由があるのでしょう。
今回はそれぞれの違いを比べて見てみましょう。
まずは英語版を和訳してその意味を探っていきます。
才能や境遇は関係ない
When you wish upon a star
Make no difference who you are
Anything your heart desires
Will come to you
出典: 星に願いを/作詞:ネッド・ワシントン 作曲:リー・ハーライン
星に願いをかけるとき、君が誰かは関係ない。
君が心から願えばきっとそれは叶うだろう。
まずは歌いだしのこの部分から。
「流れ星に3回願うと叶う」というのはずっと昔から言われていることですね。
流れ星は神出鬼没で、現れてもすぐ消えてしまいます。
流れ星が流れる一瞬に3回願えるということは、そのことをずっと考えているということ。
「それぐらい強く願っているなら、叶えられないことはない」というのが真意です。
この部分の歌詞は、才能や境遇は想いの強さには適わないということを表しているのでしょう。
想いの強さが何より大切
If your heart is in your dream
No request is too extreme
When you wish upon a star
As dreamers do
出典: 星に願いを/作詞:ネッド・ワシントン 作曲:リー・ハーライン
君の心がその夢を想っていれば、何も大袈裟なことをする必要はない。
夢見る人がそうするように、星に願いをかければいい。
夢に近づくために、どんな行動をすればいいのか悩むことは誰しもありますね。
最初から夢を叶える道筋が見えている人なんて一人もいません。
そして夢に近付くためには「想いの強さ」が何より大切だと歌っているのがこの部分。
想いの強さが、夢に向かう行動をも導いてくれるものなのでしょう。