「リトル・マーメイド」の挿入歌
「アンダー・ザ・シー」は1989年公開のディズニー映画「リトル・マーメイド」の楽曲です。
この曲の世界観を読み解くために、映画「リトル・マーメイド」について少し見てみましょう。
映画のネタバレも少しありますので、まだ見ていない方はご注意ください。
ディズニー制作の長編映画
ディズニーの長編映画は1937年の「白雪姫」から始まりました。
「白雪姫」で登場人物はストーリーの中で気持ちを歌にして表現していました。
そんなミュージカルのような手法をとるアニメ映画に大人も熱狂しました。
そして「ピノキオ」や「シンデレラ」「眠れる森の美女」といったヒット作を送り出してきました。
そんな中1966年にウォルト・ディズニーがこの世を去ります。
それがきっかけかどうか、少しずつ「ディズニー=ヒット作」という構図は薄くなったように思います。
(もちろんその間も多くの名作を世に送り出してはいるのですが……。)
1980年代の最後に送り込んだミュージカル作品
1989年、「リトル・マーメイド」はアメリカで公開されました。
日本での公開はバブル時代が終わりをつげる1991年でした。
それでも、アメリカでの公開時からうわさが日本に入ってきていました。
「なんかディズニーのリトル・マーメイドってすごいらしい。」と。
ミュージカル要素が減っていた傾向から180度転換の完全なミュージカル作品でした。
当時注目を浴び始めていたアラン・メンケンのキャッチーなメロディーが人々を惹きつけました。
この「リトル・マーメイド」のヒットをきっかけとする約10年はディズニー・ルネサンス期とも呼ばれています。
ウォルト・ディズニー・カンパニーの歴史の中で、ディズニー・ルネサンスは1989年から1999年までにウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーションが有名な物語を題材とするアニメーション映画で成功をおさめ、ウォルト・ディズニー・カンパニー全体への世間と評論家の関心を取り戻し、創造的な再起を経験した時代のことを指す。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ディズニー・ルネサンス
ミュージカルの原作
このディズニー・ルネサンス期の作品の多くは後にミュージカル化されます。
1994年の「美女と野獣」を皮切りに「ライオン・キング」や「ノートルダムの鐘」も舞台化されました。
また、日本では上演されていない「ターザン」のミュージカルもあります。
「リトル・マーメイド」より後には「アラジン」も舞台化されています。
「リトル・マーメイド」もミュージカル化
そして「リトル・マーメイド」のミュージカル版は2008年に開幕しました。
その後2013年からは日本でも劇団四季が上演しています。
劇団四季ではタイトルは「リトルマーメイド」となります。
えっ一緒じゃないって思った方、こちらをごらんください。
日本語タイトルは微妙に違う
劇団四季版のタイトルは『ライオンキング』と同様に、間に「・」が入らない『リトルマーメイド』となる。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/リトル・マーメイド
ですので、この記事でも四季版の場合は「・」を入れずに表記します。