UVERworldらしさが前面に表れ始めたアルバム「BUGRIGHT」
UVERworldが2007年2月21日にリリースした2ndアルバム「BUGRIGHT」。
現在のUVERworldのイメージというと、生き方や人生に対した鬼気迫るメッセージが込められているイメージが確立されています。
それがなんともかっこよく男のロマンを感じさせるのですが、そういった楽曲が目立ち始めたのはこのアルバムから。
そういった意味ではUVERworldらしさが前面に表れ始めたアルバムということで、バンドにとっては重要な意味を持つことになります。
アルバムタイトルが意志の強さを物語る
アルバムタイトルに込められた意味もまた然り。
自分の人生に真剣に向き合う姿勢が表れた内容となっています。
アルバムタイトルの意味は『Bug』(欠陥、間違った)と『Right』(正解、正義)を合わせて『BUGRIGHT』とした造語で、『自分が信じて選んだ夢が間違っているといわれようが、正解にするのは結局その人次第。』という意味が込められている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/BUGRIGHT
人から「それってどうなの」と指摘されても尚意志を突き通すというのは、すごく勇気のいることです。
やってみないとどんなこともわからないのだから、やり始めは誰だって不安があるもの。
その不安を他から煽られれば、折れてしまうことだって珍しいことではありません。
しかし夢を追い掛けるということは、信じて突き通すということに他ならないのです。
夢を叶えられるのはそういった意志の強い人間だけ。
「BUGRIGHT」を自身の作品のタイトルに出来るということが、彼らの意志の強さを物語っていますね。
リードトラック「ゼロの答」に注目!ゼロに込められた意味は?
今回そんな「BUGRIGHT」から紹介するのは、本作のリードトラック「ゼロの答」。
読み方は「ぜろのこたえ」。
「え」が省かれているところが、タイトルとしての見栄え的にも収まりがいいですね。
ゼロと言われると、ぱっと聞きでは何を表すものなのかはっきりしません。
何もないという意味では、始まりの歌のようにも取れます。
しかしこの曲のゼロには、始まりとは全く逆の意味が込められていました。
死んでしまえば「ゼロ」になる?
「ゼロ」とは「死」のことで、この曲は死に対するTAKUYA∞なりの答えを導いた曲。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/BUGRIGHT
「ゼロ」を「死」と捉えるとは、これまたなるほどといった感じですね。
死後の世界というのがあるのかもしれませんが、基本的に人が死んでしまえば何もないのと同じ。
それまでに築いてきたものは、死んでしまえばその人にとってはなんの影響も及ぼしません。
そんなゼロに向かっていく人生においてTAKUYA∞は何を思い、何を歌っているのでしょうか。
「ゼロの答」は爽やかなギターロック!重いテーマに対して晴れやかな表情なのは?

UVERworldというと、ヘビーなミクスチャーサウンドをイメージする方も多いでしょう。
しかしこの曲は爽やかに疾走するギターロックといったイメージ。
そのサウンドに乗ったTAKUYA∞の歌は力強く張り上げる箇所も目立ち、この曲に込める強い想いが伝わってきます。
「死」は必ずしもネガティブなものではない
MVを観ていて印象的なのは、「死」という重いテーマを歌っているに関わらず彼の表情が晴れやかだということ。
彼の「死」に対するイメージはきっとネガティブなものではないのでしょう。
「死」というのは悲しいことではありますが、それは誰にでも平等にやってくるもの。
どうせ向き合わないといけないのなら前向きに捉えたいところです。
きっとTAKUYA∞の「死」への向き合い方はそんな想いを抱く私たちにヒントを与えてくれるのではないでしょうか。
この後からいよいよその歌詞の内容に迫っていきます!