はじめに

20代から30代の音楽ファンにとって、もはや「カリスマ」などという言葉では足りないくらいに偉大なバンドELLEGARDEN
2008年に活動休止して以降もその名曲は衰えることなく、数多の音楽ファンから愛され続けてきました。
本記事ではそんなELLEGARDEN楽曲の中から、美しいメロディが印象的なロックバラード「金星」を紹介します。

今年復活するELLEGARDEN

【金星/ELLEGARDEN】夜が終わる頃僕らも消えていくと思えば…!深すぎる歌詞と曲名の意味を解釈の画像
2008年5月、活動休止から10年という長い時を経て、ついに復活を宣言したELLEGARDEN
発表されたライブツアー『THE BOYS ARE BACK IN TOWN TOUR 2018』チケット先行発売には、とんでもない数の応募が殺到したといいます。
プレミアムチケットになること必至ですが、先行発売の機会はまだ複数回用意されているとのこと。
日頃の行いを良くして、運気を高めて待つしかないですね!

「金星」は『BRING YOUR BOARD!!』に収録

【金星/ELLEGARDEN】夜が終わる頃僕らも消えていくと思えば…!深すぎる歌詞と曲名の意味を解釈の画像
「金星」が収録されたのは、2003年にリリースされたセカンド・アルバム『BRING YOUR BOARD!!』です。
細美武士さん(ヴォーカル・ギター)は後のインタビューで、この『BRING YOUR BOARD!!』をリリースした頃から「どんどん感覚的になってきた」と話していました。
細美さん自身がそう語る通り、リスナーにとっても一聴しただけで感覚的に「めちゃめちゃ良い!」と分かる名作です。
このアルバムでELLEGARDENを知った、というファンも多いと思います。

ベスト盤『ELLEGARDEN BEST 1999-2008』にも収録

【金星/ELLEGARDEN】夜が終わる頃僕らも消えていくと思えば…!深すぎる歌詞と曲名の意味を解釈の画像
また「金星」は、2008年7月にリリースされたELLEGARDENのベスト・アルバム『ELLEGARDEN BEST 1999-2008』にも収録されています。
全部で21曲収録とボリューミーなこのアルバムを聴けば、活動当時はELLEGARDENを知らなかったという方も、彼らの魅力を存分に知ることができるはずです。
「金星」以外にも、1曲目「My Favorite Song」から最後の「高架線」まで珠玉の名曲揃いなので、まだ聴いたことがない方は必聴ですよ!

「金星」というタイトルの意味は?

「金星」というタイトルにはどんな意味が込められているのでしょうか。
本来の意味は細美さんにしか分かりませんが、筆者は「明けの明星」を示しているのではないかと考えています。
金星は、地球からは明け方と夕方にのみ観測することができます。
このうち明け方に見えるのが「明けの明星」ですが、これは日の出前の東の空に強く輝いて見える星です。
夜明けとともに強く輝き、そして消えていく金星の光。
「最後に一花咲かせてやろう」ではありませんが、「何かやってやろう」的な強い意志を感じる楽曲なのではないでしょうか。

歌詞とその解釈を紹介

それでは、ここからは「金星」の歌詞とその解釈とをご紹介します。
細美さんやELLEGARDENの生き様がにじみ出るような歌詞を味わってみてください。

1番の歌詞

最後に笑うのは正直な奴だけだ
出し抜いて 立ち回って
手に入れたものはみんな
すぐに消えた

出典: 金星/作詞:細美武士 作曲:細美武士

何かと手を抜いたり、最短距離を探したりしがちな現代社会。
効率の良い方法を探すことは悪ではありませんが、そのために誰かを騙したり、何かを犠牲したりするのは正しいことなのでしょうか。
「金星」の歌い出しでは、「最後に笑うのは正直な奴だけだ」と言い切っています。
さらに、そうして邪な方法で手にしたものは全部「すぐに消えた」と言うのです。
自らの生き方と照らし合わせ、いきなり自問自答させられてしまうような歌詞だと思います。

ねぇ この夜が終わる頃 僕らも消えていく
そう思えば 僕にとって 大事なことなんて
いくつもないと思うんだ

出典: 金星/作詞:細美武士 作曲:細美武士