はじめに
20代から30代の音楽ファンにとって、もはや「カリスマ」などという言葉では足りないくらいに偉大なバンド、ELLEGARDEN。
2008年に活動休止して以降もその名曲は衰えることなく、数多の音楽ファンから愛され続けてきました。
今年復活するELLEGARDEN
2008年5月、活動休止から10年という長い時を経て、ついに復活を宣言したELLEGARDEN。
プレミアムチケットになること必至ですが、先行発売の機会はまだ複数回用意されているとのこと。
日頃の行いを良くして、運気を高めて待つしかないですね!
「金星」は『BRING YOUR BOARD!!』に収録
細美さん自身がそう語る通り、リスナーにとっても一聴しただけで感覚的に「めちゃめちゃ良い!」と分かる名作です。
このアルバムでELLEGARDENを知った、というファンも多いと思います。
ベスト盤『ELLEGARDEN BEST 1999-2008』にも収録
全部で21曲収録とボリューミーなこのアルバムを聴けば、活動当時はELLEGARDENを知らなかったという方も、彼らの魅力を存分に知ることができるはずです。
「金星」以外にも、1曲目「My Favorite Song」から最後の「高架線」まで珠玉の名曲揃いなので、まだ聴いたことがない方は必聴ですよ!
「金星」というタイトルの意味は?
「金星」というタイトルにはどんな意味が込められているのでしょうか。
本来の意味は細美さんにしか分かりませんが、筆者は「明けの明星」を示しているのではないかと考えています。
金星は、地球からは明け方と夕方にのみ観測することができます。
このうち明け方に見えるのが「明けの明星」ですが、これは日の出前の東の空に強く輝いて見える星です。
夜明けとともに強く輝き、そして消えていく金星の光。
「最後に一花咲かせてやろう」ではありませんが、「何かやってやろう」的な強い意志を感じる楽曲なのではないでしょうか。
歌詞とその解釈を紹介
1番の歌詞
最後に笑うのは正直な奴だけだ
出し抜いて 立ち回って
手に入れたものはみんな
すぐに消えた
出典: 金星/作詞:細美武士 作曲:細美武士
何かと手を抜いたり、最短距離を探したりしがちな現代社会。
効率の良い方法を探すことは悪ではありませんが、そのために誰かを騙したり、何かを犠牲したりするのは正しいことなのでしょうか。
「金星」の歌い出しでは、「最後に笑うのは正直な奴だけだ」と言い切っています。
さらに、そうして邪な方法で手にしたものは全部「すぐに消えた」と言うのです。
自らの生き方と照らし合わせ、いきなり自問自答させられてしまうような歌詞だと思います。
ねぇ この夜が終わる頃 僕らも消えていく
そう思えば 僕にとって 大事なことなんて
いくつもないと思うんだ
出典: 金星/作詞:細美武士 作曲:細美武士