外は今日も雨 やがて雪になって
僕らの心のなかに 降り積るだろう
降り積るだろう
出典: さよなら/作詞:小田和正 作曲:小田和正
クライマックスの歌詞です。
雨から雪へと季節はめぐります。
雨ならば路肩に流れて排水されるのですが雪はその存在を誇示するように降り積もるのです。
小田和正のここの箇所の巧みさは最初に「外」の気候について語りながら次のラインで心の内側のことにする。
この辺りの作詞の作法は見事としかいいようがないです。
雪は悲しみと冷たさの隠喩になります。
その雪が心の内に降り積もってゆく。
このふたりは寒い冬をひとりで乗り越えなければなりません。
「さよなら」の後
再結成を望む声
「さよなら」の大ヒットを得てニューミュージック界の先頭に立ったオフコース。
この後も快進撃は続きます。
1980年のアルバム「We are」、1981年「over」、1982年「I LOVE YOU」。
アルバム名をつなげると「We are over,I LOVE YOU」。
僕らは終わってしまったけれど愛しているからとなるのです。
まるで「さよなら」の歌詞の内容を的確に縮めてみせたようなワードであります。
実際にオフコースは1982年に日本武道館連続10日間公演を終えた後、3年間ライブ活動をしません。
そして1980年代後半に燃え尽きるようにフェード・アウトします。
その後もメンバーは音楽活動を続けてゆくのですがオフコースでの活動も見たいというのがファンの本心です。
小田和正の美しい声はまだまだ健在。
メンバーが健在な内に再結成などの報せが来ないかと待ち侘びます。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
OTOKAKEで振り返るオフコース
隠れた名曲を解説
「秋の気配/オフコース」は本当は冷たい男の歌…?!ファンに人気の楽曲の歌詞を徹底解釈!【動画あり】 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
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