好きが溢れるラブソング
Saucy Dogの【結(ゆい)】は、2020年の3月にリリースされました。
ボーカルの石原慎也さんが作詞を担当し、Saucy Dogが作曲をした楽曲です。
男女問わず共感を得ている【結】には、様々な意味が込められています。
その意味は全体を読み取った上でわかるもの。
この楽曲のテーマである「愛」や「好き」という感情。
好きという気持ちは、時に嫉妬などの感情を引き起こします。
それは相手がいるからこそ、生まれてしまう気持ちなのでしょう。
【結】は、小さいことでも気になってしまうような、恋心特有の様子を描いたラブソングです。
君はどんな人と
先を越された気がする
手を繋いだのは君の方から
ちょっと慣れた素振りに
なんか悔しくなったな
出典: 結/作詞:石原慎也 作曲:Saucy Dog
初めてのデート、もしくは帰り道などの2人きりの時間に起こったこと。
それは特に大きな問題ではないように思える1行目の歌詞にある出来事。
しかし僕にとっては一大事だったのでしょう。
僕がドキドキしている間に先を越されてしまったような感覚。
2行目にある歌詞のように君にとっては何でもないことなのでしょう。
しかしそんな様子が僕を3行目の歌詞のような気持ちにさせたのです。
またこの場面の歌詞からは、自分の不甲斐なさにも腹を立てているように感じます。
小さな嫉妬
もっと不器用なとこを見てみたかったの
君の過去がチラついてしまうよ
出典: 結/作詞:石原慎也 作曲:Saucy Dog
君は何でも卒なくこなすから、僕は少し苦しかった。
この場面ではこのような心情を読み取ることができます。
1行目にある「不器用」とは、ドジっ子という意味ではありません。
男として1人の女性をリードしたいという気持ちが僕にはあったのでしょう。
しかしその気持ちとは裏腹に、僕は空回りしてばかり。
そんな自分を正当化させるために「君は何でもできてしまう」と思うようになります。
そして2行目の歌詞にある小さな嫉妬。
何でもできてしまうということは、経験をしているからなのだと僕は考えたのです。
そのためその経験に嫉妬をしたのだと考えられます。
君に振り回されている
焦ってたんだ柄にもなく
着飾ってみたり 傷ついてみたり
出典: 結/作詞:石原慎也 作曲:Saucy Dog
顔に出すことはないけれど、僕はいつもハラハラドキドキしている。
他の人に目移りしてしまうのではないかというような気持ち。
これが1行目の歌詞にある僕の心。
僕だって君をドキドキさせたいから、色んなことにチャレンジしたんだ。
このように2行目からは、僕ばかりではなく君にもドギマギしてほしかった様子を感じます。
着ている洋服のテイストを変えてみたり、あからさまに拗ねてみたり。
このようなことに効果があるのかわからない僕は、試行錯誤して君にアピールをしているのでしょう。
君を失いたくない
ふわふわ飛んで逃げていきそうで
その手を離したら終わっちゃいそうでさ
出典: 結/作詞:石原慎也 作曲:Saucy Dog
だって何もしなかったら、いなくなってしまうのではないかって不安で。
上記「君に振り回されてる」にあった試行錯誤にはこのような理由があったのです。
君の心を繋ぎ止めておくことが難しいと考えている僕は、常に不安なのでしょう。
この場面では、君を失いたくないという気持ちで溢れています。
君が何かをしたわけではないのに、勝手に不安になってしまっているのです。
その不安からネガティブな思考で満たされていきます。
そして2行目にある、君と過ごすことができなくなるのではないかという妄想。
そのような、いらない想像までしてしまうようになったのです。