輝いていたYUIMETAL
ともに歩みましょう
人は誰しも星の光です。
それでも輝ける星には光に応じて「等級」が定められています。
星の一生においてその「等級」は一定ではなく、輝ける時代と暗黒寸前まで光を失くす時代があるのです。
BABYMETALで一番アイドルとしての素質を持っていた光。
それはYUIMETALであったと信じます。
SU-METALは重厚なメタル・サウンドにも埋もれない特別な歌唱力が持ち味です。
MOAMETALはYUIMETAL同様にSU-METALを加護する天使ですが、精神力の強さが売り。
YUIMETALにはどこか儚げな少女だけが持ちうる特別な輝きがありました。
その星としての輝きや光はほかのどの星にも還元されません。
2018年10月、所属事務所のアミューズがYUIMETALのBABYMETAL脱退を公式発表。
直後から世界中で嘆きや哀しみの声が絶叫となり、やむことをしりません。
それでもこれからは水野由結としてキャリアを積みたいと願った女性の意志を私たちは受け入れるしかないです。
大切なことはあの輝きを、星の光を忘れないでいること。
そして、私たちも水野由結の成長と歩を同じくして前へ向かうことです。
今回はほんの少しのスペースで恐縮ですが、BABYMETAL時代のYUIMETALの足跡を振り返ります。
BABYMETAL前夜
SU-METALのそばに降り立つ天使
そもそもの始まりはプロデューサーのKOBAMETALがヘヴィ・メタルのファンだったことにあります。
彼は所属するアミューズの中元すず香の絶品の歌唱力に惚れこむのです。
中元すず香はどこまでも伸びる歌声が特徴。
彼女の声にデス・メタル調のサウンドを交錯させるとマジックが起こるとKOBAMETALは確信します。
中元すず香単体ではなくユニットで世に送り出したい。
そう願うのですが、中元すず香に張り合うタイプの少女を起用してもうまくいかないと思い悩むのです。
そこでKOBAMETALは中元すず香のまわりに天使を抱こうとふたりの少女に白羽の矢を当てます。
それがしばらく後のMOAMETALである菊地最愛と、YUIMETALである水野由結です。
さくら学院(重音部)
3人のユニットでいこうと決心しますが、まだBABYMETALの名ではありません。
2010年、まずは「さくら学院(重音部)」としてキャリアを開始します。
初録音作にして代表曲でもある「ド・キ・ド・キ☆モーニング」をさくら学院のイベントで披露するのです。
「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のイントロは通常のアイドルの歌と大差ないシンセ音から始まります。
しかしヴォーカルとともにヘヴィでザクザクしたメタル・サウンドのギターが重く響くのです。
YUIMETALはコーラスとトレードマークとなる「合いの手」を担当します。
この「合いの手」は観客と一体となるBABYMETALのパフォーマンスで重要な役割を果たすことになるのです。
YUIMETALはSU-METALと観客の間で愛をつなぐ天使になります。
BABYMETAL始動
まだ幼い子ども

2011年2月1日、ユニット名を「BABYMETAL」と改めます。
メタル・アイドル・ダンス・ユニットというBABYMETALだけに許されたジャンルを突き進んでいきます。
10月には「ド・キ・ド・キ☆モーニング」のMVが公開。
こちらの記事にもリンクを貼りましたので、あどけないYUIMETALの姿を拝みましょう。
アイドル調のイントロの画像からヘヴィなギター・リフへと転じるとうらぶれた洋館でBABYMETALの3人。
SU-METALも現在と比べると背丈が低いですが、YUIMETAL、MOAMETALに至ってはまだ子どもです。
ツインテールに黒のコルセット。
YUIMETALの容姿の基本的なコンセプトはすでに採用されています。
しかしYUIMETALは背丈だけでなく顔も小さいです。
この時点で海外からもリアクションがありました。
海外のリスナーにとっても、アイドルとメタル・サウンドの融合が奇異に映ったようです。
BABYMETALとしてはファースト・シングル「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を発表。
そして夏の音楽イベント「サマーソニック」に史上最年少で出場します。
ちなみにユニットの中で最年少なのはYUIMETALではなくMOAMETALです。
メタルレジスタンス第1章
MIKIKOの証言、LOUD PARK出演
2013、2014年のメタルレジスタンス第1章からBABYMETALは驚異的な飛躍を遂げます。
この頃、YUIMETALは振り付けを担当していたMIKIKOに絶賛されるのです。
高いダンススキルを有する。MIKIKOは「もともとすごいダンスが得意で表現力が豊か」と2013年に評した。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/水野由結