足掻いた先は
ローリンガールの成れの果て 届かない、向こうの色
重なる声と声を混ぜあわせて、混ぜあわせて。
出典: ローリンガール/作詞:wowaka(現実逃避P) 作曲:wowaka(現実逃避P)
自分を追い込むような努力を続けた主人公。
しかし何かを得ることはできなかったようです。
自分が求めていた先へ行くことができなかった。
あれだけ努力したのに。
努力の仕方が悪かったのか、それとも才能がないだけだったのではと自己嫌悪に陥っています。
ぐちゃぐちゃになった思考の中では大抵良い案など浮かびません。
これは主人公にも当てはまっているようです。
どんどん悪い方向へ考えが進んでいってしまいます。
ネガティブな自分に飲み込まれている様子が2行目歌詞で表現されているのでしょう。
諦め
「問題ない。」と呟いた言葉は失われた。
どうなったって良いんだってさ、
間違いだって起こしちゃおうと誘う、坂道。
出典: ローリンガール/作詞:wowaka(現実逃避P) 作曲:wowaka(現実逃避P)
自分の身を削ってまで努力を続けた主人公。
その努力が実ることはありませんでした。
冒頭の歌詞で呟いてた言葉も今となっては滑稽に聞こえているでしょう。
冒頭の歌詞では1行目歌詞の最後は疑問でしたが、上記の歌詞では断定になっています。
最初の頃はまだミスをした自覚はあったけど、まだ取返しがつくと思ったから。
2番の歌詞ではもう取返しがつかないようです。
完全な詰み状態。
自暴自棄のような黒い感情に包まれてしまった主人公は1つの考えに辿り着きます。
間違いだって起こしちゃおうと誘う、坂道。
出典: ローリンガール/作詞:wowaka(現実逃避P) 作曲:wowaka(現実逃避P)
「ローリンガール」の歌詞では「転がる」を「努力」として考察しています。
そう考えると上記歌詞の最後の言葉。
大体の物体は急斜面になっていると転がるスピードが上がります。
歌詞の内容に合わせて考えると努力するスピードがあがるという考察が可能です。
しかしスピードが上がれば上がるほど物体は傷がつきます。
つまり主人公はもっと自分を追い込もうという考えに至ったのです。
すでにボロボロの状態なのに。
そして歌詞に書いてある通り、主人公はこの行動が正しいとは考えていません。
もはや自暴自棄の考えになっているのでしょうか。
足掻くことを止められない
もう一回、もう一回。
私をどうか転がしてと
少女は言う 少女は言う
無口に意味を重ねながら!
出典: ローリンガール/作詞:wowaka(現実逃避P) 作曲:wowaka(現実逃避P)
自暴自棄のような考えになっている主人公。
2行目の歌詞からして、どうやら自分で動くことも出来ないほどボロボロのようです。
それでも彼女は努力を重ねようとします。
他の人の手を借りてまで。
叶わない夢だと分かっていながら自分を追い詰める。
一体何が主人公をそうさせるのでしょうか。
答えが出せそう
「もう良いかい?」
「もう少し、もうすぐ何か見えるだろうと。息を止めるの、今。」
出典: ローリンガール/作詞:wowaka(現実逃避P) 作曲:wowaka(現実逃避P)
ボロボロの主人公に手を貸している相手も辛い様子。
本心は止めてやりたいけれども、主人公の意志を尊重しているのでしょうか。
1行目の歌詞からして、無理に主人公を止めようとする感じはしません。
そして主人公は、その相手に2行目の歌詞のように返しています。
ボロボロになるまで努力した先で主人公を納得させる何かがあったようです。
主人公はその「何か」を得ようとするために、さらに追い打ちをかけます。
ボロボロになりながらも
もう一回、もう一回。
「私は今日も転がります。」と、
少女は言う 少女は言う
言葉に笑みを奏でながら!
出典: ローリンガール/作詞:wowaka(現実逃避P) 作曲:wowaka(現実逃避P)
主人公は、なおも努力を続けます。
相変わらずその努力の仕方は自分自身を苦しめるようなやり方ですが。
どこか自暴自棄になっていた時とは違う様子。
おそらく努力の先のゴールが見えたからでしょう。
「何か」が主人公の求めていたものかは不明ですが、少なくとも現状を終わらすきっかけになるもの。
もう少しでこの状況から抜け出せる。
そんなホッとしたような感情が最後の行の歌詞で読み取れます。