有名ボカロ曲
ヒットメーカーwowaka
さて今回は超有名ボカロP、wowakaさんでございます。
さてこのwowakaさんですけども、この方はロックバンド「ヒトリエ」のボーカル&ギターを務めるかたわらでボーカロイド楽曲を制作している職業音楽人。
「裏表ラバーズ」や「ローリンガール」など、ちょっとウィットに富んだ、捻りのある歌詞が面白いんですよねー。
あと「生身の人間がこれを歌うのはチョット難しい…」といった、ボーカロイドならではの超早口ノー息継ぎみたいな楽曲も特徴です。
というわけで今回は、そんな「あっこの曲wowakaっぽい」と一発でわかる特徴的な楽曲の数々の中から、「ワールズエンド・ダンスホール」をご紹介しますっ!
PVはこちら
ボカロならでは!
なんとも凝った楽曲ながら、PVはシンプルそのもの。ご覧いただいた通り、使用されているのはモノクロの1枚絵のみです。
彼の場合、他の楽曲も全てそうなのですが、キャラクターの絵などは使用せず、このモノクロ1枚絵に歌詞が出てくるのみという映像スタイルを貫いています。
飽きちゃうかと思いきや、ぜんっぜん飽きませんよねこれ。ずーーっと集中して歌詞を追っちゃいませんか。
ここが凄いところなんですよね。楽曲のクオリティと歌詞だけでここまで集中させてしまうという。
逆に綺麗な映像が加わると、フォーカスポイントが増えて逆に脳が忙しくなっちゃうかもしれません。
というわけで、映像アリのバージョンも。
こちらは「ワールズエンド・ダンスホール」が採用されたPS3「初音ミク -Project DIVA- F」のゲーム画面。いわゆる「音ゲー」です。
ね、ちょっと脳が忙しくなりますよね。見所が多い。でもめちゃくちゃ可愛い。
曲だけ聴くと中華なイメージはさほどなかったですが、映像にされるとやはりすごいインパクト。完全に世界観が出来上がっています。
ちなみに本楽曲の音声は音声合成ソフト「初音ミク」と「巡音ルカ」の2つが使用されておりますので、それぞれ該当のキャラクターが歌いながら踊っています。
ちなみに実際のゲーム中は、画面にガンガン出てくる指示通りにコントローラーのボタンをバンバン押さねばならないので、ゆっくりこの映像を見ている暇はありません。マジでありません。
が、そんな人のために映像だけを見せてくれるモードがちゃんと用意されているんですねぇ…それがこの映像というわけです。周到。
歌詞をチェック!
それでは歌詞も見ていきましょう!
さすが息継ぎポイントが見つからない楽曲だけあって、文字数もどえらくボリューミーです。
ノリのいい明るめなメロディーラインですが、歌詞の内容は果たして。
冗談混じりの境界線上
階段のそのまた向こう
全然良いこともないし、ねえ
その手を引いてみようか?
散々躓いたダンスを、
そう、祭壇の上で踊るの?
呆然に目が眩んじゃうから
どうでしょう、一緒にここで!
出典: ワールズエンド・ダンスホール/作詞:wowaka 作曲:wowaka
「階段」「祭壇」など、高低の空間差を感じられるワードが出てきます。
良いことのない低いところから、階段の向こう、高い「祭壇」へ。
どこか現実逃避のような。
日常から少々離れた単語を敢えて使っているのも、なかなか面白い表現です。
甲高い声が部屋を埋めるよ
最低な意味を渦巻いて
当然、良いこともないし
さあ、思い切り吐き出そうか
「短い言葉で繋がる意味を
顔も合わせずに毛嫌う理由を
さがしても
さがしても
見つからないけど
はにかみながら怒ったって
目を伏せながら笑ったって
そんなの、どうせ、つまらないわ!」
出典: ワールズエンド・ダンスホール/作詞:wowaka 作曲:wowaka
メロディーも一区切りついて、また場面がちょっと変わります。
甲高い声、は色々想像できますよね。教室と想定したら、自分以外の誰か、その他大勢か。
家の中だとしたら、興味のないニュースかもしれないですし、バラエティー番組かもしれない。
外とのつながりに対してネガティブなイメージの言葉が見られます。
孤独の中で生きている主人公像が見えてきますよね。