独り歩く思い出の中

いつもの道を飾る 街のイルミネーション
空からは白雪 優しく僕を包み込む

出典: Snow White/作詞:錦戸亮,安田章大 作曲:錦戸亮,安田章大

頬に冷たく乾いた空気を感じる頃、街路樹や建物に取り付けられたイルミネーションが輝きます。

普段とは違う景色を見せてくれる街。今年も冬がやってきました。

点滅するライトに歓声を上げながら弾むように歩く人々。気が付けば雪が空から落ちてきます。

白く透き通る花びらのような雪に手を伸ばしました。

冷たいはずの雪は僕の心を温めます。次々に落ちてくる雪と独り黙って歩く僕。

この道を2人で歩いたあの冬の日は、ちっとも寒くありませんでした。

あの日の温もりはまだ心の中に残っています。決して忘れない冬の日々が…。

忘れていない冬の約束

関ジャニ∞【Snow White】歌詞の意味を解説!2人の恋はどうなった?切ない冬のラブソングに涙…の画像

歌詞は独りイルミネーションの下を歩く僕の姿から始まりました。

あの日の冬がよみがえった僕は歩みを止めて空を見上げます。

約束はあの日のままで

急ぎ足で流れる めくりめくる季節に
ちっぽけな抵抗を ふと立ち止まってみるんだ

あれからどれだけ過ぎた あいも変わらず笑ってますか
あの時交わした約束 永久の愛と誓って今も…

出典: Snow White/作詞:錦戸亮,安田章大 作曲:錦戸亮,安田章大

ルミネーションの季節は1年の終わりが近づく頃です。

急ぎ足できらめく街を通り過ぎる人たちもいます。

この月が終わればいつも通り来る新しい年。

月日や季節は心とは関係なく変わり続けます。

急ぐ人たちの中で、足を止めれば時間も止められる気がしたのは僕だけです。

あの日を取り戻すように止まった足。心にあるのはあの日の君の笑顔でした。

今はここにいない君を思う切ない歌詞ですね。

別れた君がどうしているかをまだ気にしているのは、君が心の中にいるからです。

僕が記憶の中から君を消さないのは君との約束があるから。

本当なら今も一緒にイルミネーションの下を歩いて、同じ場所に帰るはずでした。

君はもう忘れているだろうけど、僕の心は約束を永遠に覚えています。

雪は静かに心に沁みます

夜空舞う君が僕の髪を撫でて 肌に触れ優しく笑ってる
ただそれが嬉しくて いつまでも君を見つめてた

出典: Snow White/作詞:錦戸亮,安田章大 作曲:錦戸亮,安田章大

歌詞はメルヘンの世界を描いているようです。

【Snow White】は白雪姫と訳せますが別れた君は物語のヒロインだったのでしょうか。

それならば独り歩く僕は白雪姫を救う王子…とはいかないのが関ジャニ∞の【Snow White】です。

ここでは空から降る雪が君そのもの。暗い空から落ちてきた雪は僕の前で君の姿に変わります

僕の髪に触れた君の手はふんわりとした温かさ。そして笑顔を見せながら僕と目を合わせました。

何気ない仕草と自然な笑顔で僕も一緒に笑顔になります。

いるはずのない別れた君が目の前にいる雪の夜。寂しさから独り見た夢だったのかもしれません。

君にもう一度会いたい、その願いが届いたのなら僕はこの暗い空の下に立ち続けます。

見上げれば風に乗って空を舞う雪。隣で君も雪を見ていることを僕は感じていました。

【Snow White】はご当地ソング?

銀杏並木の側で 寄り添う恋人達
かじかんだ手と手に 互いの熱を与え合い

出典: Snow White/作詞:錦戸亮,安田章大 作曲:錦戸亮,安田章大

関ジャニ∞の【Snow White】はラブソングであると同時にご当地ソングの役割も持っています。

歌詞に出てくる「銀杏」が植えられた道、正しくは「筋」と呼ぶ通りです。

御堂筋(みどうすじ)は、大阪府大阪市の中心部を南北に縦断する街路。両側には約970本のイチョウが植えられている。大阪市のシンボルとなっている。11月中旬から12月末まで全区間が御堂筋イルミネーションとして木々が電球で彩られる。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/御堂筋

関ジャニ∞の歌う「銀杏」が植えられた道は「御堂筋」。普段からも人気デートコースです。

冬のイルミネーションの賑わいはニュースにもなります。植えられている銀杏も驚きの本数。

2人で歩けば季節に関係無く、心がキラキラしますね。

御堂筋を手をつないで歩くカップルの姿を関ジャニ∞が歌詞にしました。

もちろん日本には銀杏がキレイな道は他にも沢山あります。

でも関ジャニ∞ですから【Snow White】の中の銀杏は御堂筋一択です。

関ジャニ∞が推奨する「歩くだけでカップルの愛が高まる」道、御堂筋。

歌詞に出てくる僕と君も寄り添って歩いたのでしょう。そして僕の心に今も残っている道です。