「Hallelujah(ハレルヤ)」ってどういう意味?
「主を賛美せよ」という意味
今回紹介するMr.Childrenの『Hallelujah(ハレルヤ)』。
「ハレルヤ」という言葉は皆さん、普段から聞き慣れている言葉だと思います。
欧米の映画や小説などによく使われる言葉ですね。
普段から聞き慣れている言葉ですが、「ハレルヤ」という言葉本来の意味は何なのでしょうか?
そこまではあまり考えないと思います。
「Hallelujah」とはヘブライ語で「主を賛美せよ」という意味になります。
キリスト教のミサ(典礼)で歌われる讃美歌。
その中で、神への感謝や強い喜びを表すときに使う言葉になっています。
その表現が一般化し、日常生活レベルの現象においても「ハレルヤ」=「祝福」としてよく使われます。
もともとは、キリスト教のミサで歌われる讃美歌から由来した言葉なんですね。
Mr.Childrenのフロントマンを務める桜井和寿さん。
『Hallelujah』を作詞したのは彼です。
おそらく桜井さんは「祝福」という意味で「Hallelujah」というタイトルを付けたのでしょう。
『Hallelujah』を聞いてみよう♪
LIVEバージョンで!
いかがでしたでしょうか?
序盤はゆるやかで、徐々に盛り上がっていく構成。
音量はあまり大きくないですが、正確かつタイトなリズムを叩いているドラム。
蜘蛛の巣をかいくぐるようにうねるベース。
そして、何よりもボーカルの存在感が半端ではありません。
ときには抑揚をつけ、ときにはシャウトし曲を牽引しています。
ピアノの存在感も忘れてはならないですね!
『Hallelujah』はロッカ・バラード
ロッカ・バラードといえばザ・ビートルズの『ヘイ・ジュード』
『Hallelujah』を音楽の範囲においてカテゴライズすると、ロッカ・バラードになると思います。
ロッカ・バラードの意味は「ロックン・ロールのバラード」という感じですね。
それでは、ロッカ・バラードとはどういうジャンルなのでしょうか?
ロッカ・バラードといわれている曲で一番有名なのが『ヘイ・ジュード』。
言わずと知れたザ・ビートルズの名曲ですね。
ロッカ・バラードの解説は後述するとして、まずは『ヘイ・ジュード』をお聞きください。
いきなり、ポール・マッカートニーのハスキーなボーカルからはじまるこの曲。
1番目に入っている音は、ポールが奏でるピアノとボーカルの2つだけです。
それが2番目、3番目と進行する中で、徐々に音が重ねられていきます。
ジョン・レノンのコーラスとアコースティックギター。
リンゴ・スターが叩くタンバリン。
ジョージ・ハリスンのエレキ・ギター。
ボーカルのメロディーラインはシンプルです。
しかし、シンプルながらもさまざまなアレンジが施されたボーカル。
例えば3:12秒。
それまでのメロディーラインから、ブルージーなメロディーラインに変わっています。
ここが起爆剤となり、ゆっくりゆっくりとクライマックスへ向かうにつれ、曲がふくれ上がります。
そしてクライマックスは4:00秒。
「Better」を何回も繰り返しながら、メロディーラインは上昇します。
上昇しきったところがクライマックス。
そのあとのコーラスは、クライマックスの余韻(よいん)を醒ますためにあるといっても良いでしょう。
これがロッカ・バラードの特徴の1つです。
次は、以上のことを踏まえて『Hallelujah』の楽曲解説をしたいと思います。
『Hallelujah』楽曲解説
終盤のために準備された歌詞
ここからは『Hallelujah』の楽曲解説をしたいと思います。
参考にする動画は【Hellelujahを聞いてみよう♪】内の動画です。
この曲の聞きどころは歌詞が終わってから。
というのは、歌詞がすべて歌われて以降、掛け声の部分から、という意味です。
上記動画でいうと5:14秒~5:15秒のあたり。
桜井さんのシャウトとともにはじまる「ハレルヤ」の掛け声。
この部分が『Hallelujah』という曲のすべてを体現しています。
そして、本当の盛り上がりはここからはじまるといってもよいでしょう。
歌詞があった部分というのはいわば序章で、歌詞に載っていないここからが本章というわけです。
この動画は、ライブということを加味しても、ここからまだ4分近くあります。
その間中、掛け声は「ハレルヤ」のみ。
いかに桜井さんがこの言葉を重視したかが伝わってきます。
次からはこの曲の歌詞とコード進行を紹介していきます。