シンデレラはお城にガラスの靴を置き忘れたおかげで、王子様と結ばれました。

なので、主人公も好きな人と結ばれるためには"トラブルも必要"と考えているようです。

主人公は好きな人と結ばれるために、わざとトラブルを引き起こしていることが分かりますね。

好きな人に噓をついた主人公

きっとあの子もそうだった
落としたなんて嘘をついた
そうよね 私も同じよ
だってもっと愛されたいわ
ほら 私はここにいるよ

出典: ロミオとシンデレラ/作詞:doriko 作曲:doriko

あの子とは、シンデレラのことを指しています。

主人公は「シンデレラはわざと靴をお城に置き忘れた」と考えているようです。

幸せを掴むために、王子様に噓をついて裏で工作していたのだと思っています。

主人公も、好きな人との幸せな日々を得るために、好きな人に噓をついてトラブルを起こしました。

そうすれば、好きな人の気を引くことができ、もっと親密になれると考えたのです。

本当はいけないことだと思いつつも、自分の幸せをやすやすと手放すことはしたくなかったのでしょう。

自分の願いを叶えたい主人公

私の心そっと覗いてみませんか
欲しいものだけあふれかえっていませんか
まだ別腹よもっともっとぎゅっと詰め込んで
いっそあなたの居場所までも埋めてしまおうか
でもそれじゃ意味ないの

出典: ロミオとシンデレラ/作詞:doriko 作曲:doriko

1度欲しいと思ったら、手に入るまで諦めたくない。

主人公はそんな性格なのでしょう。

「好きな人の心も欲しいし、幸せな生活も手に入れたい」

何が何でもこの願いを達成するつもりでいるようです。

「好きな人以外のことで自分の気持ちを満足させるべきなのでは?」と考えたこともあった主人公。

しかし、そんなことをしても、自分の気持ちが完全に満たされることはないと思っているのです。

欲望に素直になることは間違いではない…!?

大きな箱より 小さな箱に幸せはあるらしい
どうしよこのままじゃ私は
あなたに嫌われちゃうわ

でも私より欲張りなパパとママは今日も変わらず
そうよね 素直でいいのね
落としたのは金の斧でした

出典: ロミオとシンデレラ/作詞:doriko 作曲:doriko

ここのフレーズでは「舌切り雀」「金の斧と銀の斧」という2つのおとぎ話が登場しています。

「好きな人の気を引きたい!」という大きな欲望に従って動いてしまった主人公。

しかし、心の奥底には罪悪感があって「これがバレたら嫌われるのでは…」と心配しています。

でも、主人公の両親も、自分たちの欲望のためなら手段を選ばず手に入れる人間でした。

主人公はそんな両親の姿を見て「自分は間違っていない」といい聞かせるのです。

自分の欲望に素直になることは、いけないことではないと思っています。

噓がバレませんように…

嘘つきすぎたシンデレラ
オオカミに食べられたらしい
どうしようこのままじゃ私も
いつかは食べられちゃうわ
その前に助けに来てね

出典: ロミオとシンデレラ/作詞:doriko 作曲:doriko

主人公は、このまま噓をつき続けたらどうなるのだろう…と考えています。

「噓を塗り重ねたら、いつの日か天罰が下るのではないだろうか」

そんな心配をしていることが読み取れますね。

でも、噓がバレずに好きな人との距離を縮めることができれば、主人公は幸せを手に入れられます。

噓がバレる前に好きな人と結ばれて、一緒に暮らせる日が来るように…と願っている心情が読み取れますね。

おわりに

【ロミオとシンデレラ/doriko feat.初音ミク】歌詞の意味を考察!おとぎ話の先にある幸せとはの画像

噓を塗り重ねて、幸せを手に入れたシンデレラ。

噓をつかずに真面目に生きた結果、不幸せな結末を迎えてしまったジュリエット。

主人公は2つのおとぎ話をそのように解釈しているから、シンデレラのような生き方を目指したのです。

幸せを手に入れるためには、器用に噓をつかないといけない…。

それが正しいことなのか、間違っていることなのかは、誰にも分からないといえるでしょう。

ちなみに、童話をモチーフにしたボカロ曲といえば「盗人シンデレラ」おすすめです。

万引きをテーマにしたユニークな歌詞は、引き込まれること間違いなしですよ!

黒澤まどかさんの楽曲「盗人シンデレラfeat.初音ミク」。この楽曲は、万引きをする一人の女子高生を描いた物語となっています。一体なぜこの歌詞の主人公は万引きにハマってしまったのか。シンデレラの物語とどのような繋がりがあるのか。詳しく解説していきます。

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