BAD FEELING/BOØWYについて
「BAD FEELING」は、ロックの名演としてあらゆるギター少年達にコピーされてきました。この曲の難易度が高すぎるという方の為に、布袋さんのギター奏法を解説します。
なお、本来「BOØWY」と表記するところを便宜上「BOOWY」とします。ご了承ください。
BOØWY
「BOOWY」は、1981年に結成され87年に解散した、伝説的ロックバンドです。
解散から30年も経った今でも、日本の音楽シーンに絶大な影響を与えて続けるまさにモンスターバンドだったと言っていいでしょう。
メンバーは以下の通りです。
ボーカル:氷室京介
ギター・コーラス:布袋寅泰
ベース:松井恒松
ドラム:高橋まこと
出典: http://www.universal-music.co.jp/boowy/
BAD FEELING
「BAD FEELING」はアルバム「BOOWY」に収録され、その後シングルカットされています。
ほとんどすべてのライブで演奏されたという事実からも人気曲であることがわかります。
なお、布袋さんのベストアルバム「ALL TIME SUPER BEST」にも本人ボーカルによるカバーバージョンが収録されています。
布袋さんのギター難易度高すぎ!?
布袋さんは、レコーディングにおいてはギター以外にもベースやキーボード(シンセサイザー)、ドラムも演奏します。
また、プロデューサーも兼任するだけでなく他のアーティストのプロデュースを行い実績をあげています。
多彩に活躍する布袋さんの本業、ギタープレイはどのようなものなのでしょうか。
布袋寅泰のギターサウンド
布袋さんに最も影響を与えたミュージシャンはデビット・ボウイ、T-REXなどです。
デジタルロック、パンク、ニューウェイブ、ファンク、ロカビリーなどの要素が強いですが、それ以外にも様々な音楽を常に吸収し日々変化し続けています。
ギタープレイそのものは、ロック的なギターリフを持つものや、ファンク的なカッティングが目立つように思います。
もちろん時に歌うように、時に畳み掛けるように繰り出されるギターソロも特筆もので、一朝一夕にコピーできるシロモノではありません。
「日々変化してこそロックン・ロール」という言葉の裏には、日々の努力・勉強があるのでしょう。
音作りに関してはどんどんシンプルになっていったそうですが、ペダルボードにはコンプレッサー、2台のオーバードライブ、チューナーとディレイしか入っていないそうです。(2013年現在)
2台のオーバードライブはいずれも、「Free The Tone」の「Gigs Boson」で、リズム用とソロ用に使い分けています。
ディレイは、「Strymon」の「El Capistan」でタップテンポ機能があり演奏中にディレイタイムを調節できます。
これらをフットスイッチで切り替えられるように組み込んで、使用しています。
エフェクターは合計4つと考えると、殆どのギタリストが揃えている範疇ではないでしょうか。
BAD FEELING 解説
「BAD FEELING」に的を絞っていきますと、何と言っても軽快なノリが印象的ですね。
イントロからAメロまでは同じカッティングフレーズの繰り返し、Bメロはコードとアルペジオ、サビは少し引っ込んでコード弾きです。
間奏とアウトロがギターソロパートという構成になります。
ベースとドラムの見せ場もきちんとあります。なるほど、ライブ栄えすること間違いないですね。
リズムギターはコンプレッサーをかけたクリーントーンか少しアンプ側で歪ませたクランチサウンドにしておきます。
コードとアルペジオのところでコーラスかディレイをかけ、ソロだけオーバードライブを使う。等のセッティングが一般的でしょうか。
イントロからのフレーズがキモ
この曲は、イントロから始まるカッティングフレーズがキモではないでしょうか。
一度聞いたら忘れられないキャッチーさがあるのに機械的な動きを連想させます。そして機械的な正確さが求められます。
布袋さんは、ギターを握りこむように構えるシェイクハンドのフォームです。なので、6弦5フレットは親指と見て間違いないでしょう。
3拍目のクオーターチョーキングが地味に効いてます。他の弦から雑音を出さないように気をつけましょう。
もしもリズムが取りずらい場合には、ブラッシングを全く入れないで練習して後から追加する。
例えば、1回目のクォーターチョーキングでひとくぎり、その後のコードとブラッシングでひとくぎり…と譜面を自分なりに分解して練習すると楽です。
聞いたままを真似て弾くのでもちろん良いのですが、必ず空ピッキングを行いリズムをキープするようにするとグルーブ感が出しやすいと思います。