ここに救いはないよ
早く行っておいで

出典: 春を告げる/作詞:くじら 作曲:くじら

描いていたものとはかけ離れているような現状

だからこそ1行目の歌詞のような投げやりな感じになってしまうのでしょう。

これは自分に言っているものであり、誰かに助言しているものではありません。

そして2行目の歌詞も同じように自分自身に語りかけています。

また、この場面に出てくる「行く」というのは仕事など主人公が嫌だと感じるものです。

いい人を演じている

とりあえず上がって酒でも飲んでさ
いつも誰にでも いうことを
繰り返してる

出典: 春を告げる/作詞:くじら 作曲:くじら

自分には優しくしないけれど、周りのみんなには優しくいい人演じている

1行目は、疲れているのにもかかわらず友人が来てしまった場面です。

友人の悩みや愚痴をたくさん聞いてあげる。

2行目では受け入れている様子が感じられます。

それをずっと続けてきた主人公は上記歌詞と同じくこの状況に「疲れてしまった」のでしょう。

その様子が3行目の歌詞でわかります。

こんなはずじゃなかった

完璧な演出と完璧な人生を
幼少期の面影は誰も知らないんだ
誰もがマイノリティなタイムトラベラー

出典: 春を告げる/作詞:くじら 作曲:くじら

小さい頃に思い、想像していたものは自分が思う「完璧」な人生。

この場面の歌詞の2行目は、今の状態があの頃に目指していたものではないということ。

3行目は少数派の時間旅行となります。

小さい頃に目指していたものとは別ものになってしまった今の自分。

これは挑戦しようと上京したが、挫折してしまったのだと読み取ることができます。

この時間がきてしまった

ほら真夜中はすぐそこさ

出典: 春を告げる/作詞:くじら 作曲:くじら

この言葉を囁いたのは、真夜中に不安を抱いていた主人公です。

しかしあんなに嫌がっていたはずなのに、どこに心情の変化があったのでしょうか。

投げやり後ろ向きだった主人公を前向きにしたもの。

それはこのあとの歌詞で明らかになります。

何もかも投げ出して

緊張して眠れない

明日世界は終わるんだって
昨日は寝れなくて

出典: 春を告げる/作詞:くじら 作曲:くじら

主人公の生きている「世界」とは、幼い頃に想像していたものとは違っていました。

しかし1行目の歌詞を読み取るとそれは変わるということがわかります。

今までの自分が嫌いだったし、変えたいと思っていた。

また挑戦してみようと、一歩を踏み出す勇気がなかった主人公は心を入れ替えたのです。

そのきっかけは、きっとスマホの中にあったのだと考えられます。

毎日毎晩のように見ているものからの情報は、とても多いです。

その中には自分がお世話になった人大好きな人も含まれているのでしょう。

寂しさは虚しさから生まれているようなものでもあり、身を入れていこうとしたのです。

そして2行目は、勇気を出して一歩を踏み出すというのは不安が溢れるもの。

そのため次の日のことを考えると緊張してしまうといったような意味なのでしょう。

まだ間に合う