小さな記憶の箱は
夜の海に浮かんでいる
出典: 春を告げる/作詞:くじら 作曲:くじら
1行目は「小さい頃に想像していた将来」についてのものです。
そして2行目はその「記憶」にはまだ追いつくという意味なのでしょう。
沈んでしまっていたら掴むことが困難になります。
しかしまだ、波に揺られている状態なのです。
たとえ広い場所のどこにあるのかわからないものでも、今ならまだ間に合う。
このような意味が込められているのだと感じられます。
心機一転、心を入れ替えるために
僕らを描いたあの絵の中に
吸い込まれるように
終末旅行を楽しもう
どうせ全部今日で終わりなんだから
出典: 春を告げる/作詞:くじら 作曲:くじら
自分の未来を想像していた「記憶」が1行目が表していることです。
2行目は、その記憶を辿るようにまた挑戦しようという主人公の心を表現しています。
3行目にある「終末」とは、今の生活を終わらせるということです。
今の状態には戻らないように今を楽しんでいるのでしょう。
戻らないという決意は4行目の歌詞にある「今日で」という言葉に込められています。
まとめ
yamaさんの【春を告げる】は、今の生活を変えようともがく若者の曲です。
この楽曲の中に出てきた感情は全部で3つありました。
- この状況が嫌でたまらない憂鬱な感情
- 諦めてしまった夢を思い出し寂しいという感情
- また挑戦したいと一歩を踏み出す前向きな感情
半分以上が、陰に当たる感情でした。
しかし最終的には、今の生活を変えようとチャレンジする主人公の姿に。
ストレスや不安などで人生を諦めるわけではなく、また足掻いてみようと気持ちを入れ替えたのです。
この主人公と同じような気持ちになって、共感する方も多いでしょう。
毎日を気だるく過ごすのではなく、身を入れて頑張ろうという気持ちになれるような楽曲。
それが【春を告げる】で伝えたかったことなのだと読み取れます。
そして自分とは無縁に感じていた「春」を自ら迎えにいこうと主人公は一歩踏み出したのです。
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