真っ白な姿が変わっていく
岩のように鈍く固まっていく
僕を残して周りは生き絶えていく
魔法は解けた でも僕は僕のまま
出典: ゼロショウウオ/作詞:斉本佳朗 作曲:斉本佳朗
サンショウウオはカエルよりもずっと長生きです。
オオサンショウウオに至っては、200年生きたものも居るそうですよ。
そしてサンショウウオは大人になると黒い身体になります。(子供でも白い個体と黒い個体が居るみたいです。)
大人になった主人公はどう見てもサンショウウオ。
これに対する周りの態度も明らかに変わったことでしょう。
しかし周りは立派なサンショウウオとして認めてくれても、彼からすれば何も変わっていないといいます。
大人になっても自分はまだ高く跳ぶことは出来ないし、相変わらず空を飛ぶ鳥に憧れている。
周りが立派だと認めても、その姿は自分の求めたものとは違うんです。
高い理想を持ったが故の葛藤とでも言いましょうか。
憧れた鳥は僕をみて
何も教えずに飛んでいく
遥か遠くに沿った都市のオーロラと
水面に映る僕は息を吸った
Hello bravo
Hello bravo
出典: ゼロショウウオ/作詞:斉本佳朗 作曲:斉本佳朗
「どうやったら空を飛べるのか」という主人公の気持ちが表現されていますね。
しかしサンショウウオがそんなことを夢見ているとは、鳥からすれば知る由もありません。
優雅に飛んでいくその姿と、水面に映る自分の姿を見比べる主人公。
「まだまだオーロラには届きそうもないけど、諦めずに進んでいこう」
そんな言葉が聞こえるような、自分は自分らしく進めばいいと前向きに捉えられるようになった主人公を感じ取れます。
「ゼロショウウオ」というタイトルは
「ゼロショウウオ」は「0勝魚」を表したものだといいます。
生まれてこの方「人より劣っている」というレッテルを張られ続けた主人公は負け続け。
しかし負け続けでも、主人公は夢を諦めませんでした。
人と比べる必要はなくて、自分は自分らしくなりたいものを目指せばいい。
これと同じように、斉本も「一つの僕でなければならないとは思っていない」と語っています。
これは「周りからは大人扱いされていても、相変わらず子供みたいに夢を描く自分が居てもいい」という意味ではないでしょうか。
バンドマンとして生きる彼らしい物言いですね。
「HEISEI」のリリースが待ち遠しい!
今回はバンドハラスメントの1stアルバム「HEISEI」から「ゼロショウウオ」を紹介しました。
ストーリータッチで描かれる歌詞がとっつきやすく、楽曲のかっこよさも相まって引き込まれる内容になっていましたね。
これを聴いては「HEISEI」のリリースもいよいよ待ち遠しくなってきます。
記事の終わりに、今回の楽曲が気に入ったという方にオススメのアーティストも紹介しておきましょう。
Halo at 四畳半の楽曲もバンドハラスメントに負けじとエモーショナル。
きっと通じるものを感じていただけるはずです。
是非、記事を覗いてみてください!
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