【Pieces/L'Arc〜en〜Ciel】◯◯をテーマにしたPVは必見！美しい歌詞を徹底紹介♪

「私のかけら」は自分の子どもですね。自分の子どもに「力強くはばたいてゆけ」と励ましのエールを送っているようです。

「たくさんの光がいつの日にもありますように」というのは残していく子どもの幸せを願う言葉でしょう。

自分自身の”かけら”である自分の子どもが生き続けることで、自分の命が続いていくと捉え、「この命は永遠に続いてゆく」といっています。

自分の命が自分の子どもの中で生き続ける…なんだか神秘的ですよね。

両手にあふれそうなたくさんの想い出が枯れないように、ゆっくりと明日のあなたを見に行くという意味に聞こえます。

一方で、自身のかけらである我が子には、振り返らずに広い海を越えて羽ばたいていって欲しいと願っています。

本当はずっと見守りたいけれども、あえて我が子が一人立ちすることを願う、そんな相反する親心を見事に表現しています。

比喩表現や、言葉の使い方の美しさが見事な歌詞ですが、内容一つ一つを解釈していくと、自分を育ててくれた親の深い愛情にも気づかされる曲です。

L'Arc〜en〜Cielのバラードは美しく幻想的な世界観を醸し出す曲が多いですが、中でも『Pieces』はオーケストラの荘厳なメロディーが印象的です。

優しく包み込まれるようなメロディーは、温かい愛情を注いでくれる大切な人を連想させます。ぜひ、子を持つ親の気持ちに想いを馳せてみてください。

『Pieces』は美しい歌詞のみならず、PVが「SPACE SHOWER Music Video Awards 99」において「BEST VIDEO OF THE YEAR」を受賞したことでも有名です。

このPVのテーマは「記憶を持つ、100年の呪いが込められたナイフ」です。

とある老人が自分の将来を悲観し、一本のナイフに100年の呪いをかけた、というところからストーリーは展開します。

ナイフは次々と人の手に渡り、ナイフを手にした人は自分の意志に反して人を殺めてしまいます…。

呪いを断ち切るためにはナイフを”最後の男”に渡さなければなりません。呪いを断ち切る方法とは？最後の男とは？

PVでは100年の時を経ながら、随所にL'Arc〜en〜Cielメンバーも登場します。彼らは呪いのナイフを巡る世界とどのように関わっていくのでしょうか…？

ぜひ映像でPVを見て、確かめていただきたいです。「どうしてもストーリーが知りたい！」という人は、以下の特設サイトにてストーリーをご覧ください。

純粋に我が子の幸せを願っていた先ほどの歌詞とは一転し、呪いが込められたナイフが記憶を持っているというなんともダークなストーリー展開のPV。

なぜそのような作りにしたのでしょうか？恐らく、これは理想と現実の対比を表していると感じられます。

我が子が自分の元を離れても幸せに生きて欲しい、というのが親の願いです。

しかし、一方では戦争の渦中にある国、国内でも争いによる無残な事件があとを絶ちません。

初めから人を殺めたいなどと思っている人はいないでしょう。誰もが幸せに生きて欲しいと願っているはずなのに、現実はそうではない…。

そんな人々の様子を”100年の呪いが込められたナイフ”で表現したのではないでしょうか。

人々の理想と現実、繋がった世界に生きていながら現実から目を背けている私たち…『Pieces』はこれらの縮図として非常によくできたPVになっています。

美しい音に載せ、物悲しいストーリーが展開される…この絶妙な調和が人々の心を掴んだのかもしれませんね。

A post shared by Hyde (@hydeofficial) on Dec 20, 2016 at 12:45am PST

L'Arc〜en〜Cielの美しいバラード、『Pieces』について徹底解説してきましたが、いかがでしたか？

『Pieces』だけではなく、L'Arc〜en〜Cielの曲はロックからバラードまで音色の美しい曲、幻想的な曲が多いのが特徴です。

L'Arc〜en〜Cielが気になった方は、ぜひ他の曲も聴いてみてくださいね！L'Arc〜en〜Cielの楽曲一覧は、こちらのリンクで見られます↓

次はどんな曲を見せてくれるのか…L'Arc〜en〜Cielの今後が楽しみですね！