どこまで歩いても終わりが見えない
過去の記憶を道連れに
此の身は何色に染まりゆくのだろう
答えを探している
出典: レゾンデートル/作詞:咲人 作曲:咲人
切り離せない過去の記憶を受け入れるような歌詞。
しかし、自分がいったいどこへ向かっているのかまだ見えていないようです。
辛い現状から何とか踏み出してはいますが、まだ抜け出せてはいない。
変わろうと必死にもがいている様子が伺えますね。
また、戦士クライモアになると髪や目の色素がなくなります。
このことからも「何色に」という表現を選んだのかもしれません。
もう、戻ることはできない
もう戻れない 決別の日
深く根ざした 傷は消えない
Hide it,Hide it,Hide me
出典: レゾンデートル/作詞:咲人 作曲:咲人
これは、テレサが殺されプリシラを倒す決意をした出来事のことでしょう。
クレアは殺されたテレサの首を手に、自分も半妖の戦士になることを組織に望みました。
半妖になった今、人間に戻ることもできなければ、過去の出来事がなくなる訳でもない。
心に負った深い傷を抱えて生きていく事しか今のクレアにはできません。
後半では徐々に心情に変化が
星屑が意味するのは?
両手に持ちきれないほどの星屑
ひとつ、またひとつ宙に返して
出典: レゾンデートル/作詞:咲人 作曲:咲人
これは何の比喩か気になりますね。
筆者の推測で解釈してみます。
この歌詞では自分では受け止めきれない何かを手放している印象です。
「星屑」というと明るく暖かいプラスのものが連想されますね。
例えば「夢」「希望」「ぬくもり」「愛情」…
今の復讐に駆られた自分ではこれらを受け止められないという意味でしょうか?
夢や希望に満ちていたあの頃
弱くて惨めな自分はあの頃
何も知らずに生きていた
それでも いつでも 明日を夢見ては
指折り数えていた
出典: レゾンデートル/作詞:咲人 作曲:咲人
未熟な頃の自分を思い出しています。
あの頃はまだまだ弱かったけど、夢や希望に満ち溢れていた…。
力を手に入れた今の自分は、先の見えない未来をただ突き進んでいる。
それも「復讐」という目的で。
そこに夢や希望は見当たらないですね。
過去と今を対比して客観的な考えを巡らせている部分に見えます。
「CLAYMORE」に限らず、誰もが幼いころは夢や希望をもっていたのではないでしょうか?
しかし、現実世界で淘汰され「夢のため」ではなく「生きるため」に選択を繰り返すようになっていくかと思います。
ふと振り返ったとき、童心と変わらず夢を持ち続けている人はほんの一握りかもしれませんね。
いつか「笑える」ように
生きる意味など 知らないままでいい
いつか笑える日が来るのならば
出典: レゾンデートル/作詞:咲人 作曲:咲人
先の見えない未来に、自分の生きる意味が見いだせない。
でもそれでいいと言っています。
「復讐」というネガティブな行動は、自分の心が晴れいつか笑うための「手段」だった。
つまり「目的」は心から笑えるようになること…ということでしょうか?
おそらくここではアニメ「CLAYMORE」の世界感だけにとらわれず、歌詞が展開されている気がします。
作曲した咲人自身の抱える考えも垣間見えるのではないでしょうか。
今の自分でいい
あの日、貴方の言葉ひとつで
強くなれる気がしたよ
「何も変わらないで 今のままでいい」と
今でも
心のどこかに 貴方がいるから
迷わずに歩いて行ける
終わりが見えなくてもいいと思えたよ
旅ゆくエトランジェ 答えは知らなくていい
出典: レゾンデートル/作詞:咲人 作曲:咲人