はじめに
今回ご紹介するのは「ナイトメア」の「DIRTY」です。
変化に富んだ曲展開がスリリングかつヘヴィなサウンドもカッコいい!
ということで、コピーに挑戦しようという方も多いでしょう。
この曲にはチューニングが難しいコードがあります。
どういうことでしょうか?
また、ダークで深い心の闇を歌った歌詞についても触れていきます。
DIRTYについて
シングル
発売は2007年、メジャー12枚目でした。
この曲は「魔人探偵脳噛ネウロ」のOP曲としても知られ、ダークな歌詞と変化に富んだアレンジで人気曲となっています。
発売は3タイプあり、1.表題曲のMV、2.カップリング曲のMV(いずれもDVD)、3.アニメのイラストジャケットから選べました。
位置付けとしては3が通常盤で、その他がDVD付きということになります。
アルバム
「DIRTY」は、アルバム「killer show」に収録されています。
「DIRTY」以外にも、「レゾンテドール」、「このは」配信限定だった「White Room」などシングル曲を多数収録し、充実した内容となっています。
ギターチューニングが難しいコードとは?!
この曲のチューニングはドロップC#です。
まずはじめに、この曲で使用されているチューニングはドロップC#です。
どのようなチューニングかといいますと、全ての弦を半音下げにしてそこから最低弦を1音下げたチューニングです。
このチューニングは、ギターは6弦、ベースは4弦の場合の話です。
ナイトメアのメンバーはここに当てはまるので以後はこの楽器を前提に進めます。
逆に半音下げチューニングの7弦ギターや5弦ベースなどでもこの曲の演奏は可能です。
しかし、開放弦の兼ね合いで弾きにくくなるのであまりオススメしません(これらの楽器でドロップC#も可能ですがチューニングを2音もあげるので現実的とはいえないです)。
念のために付け加えるとドロップC#は、ギターでは6弦から順に「C#、G#、C#、F#、A#、D#」、ベースでは4弦から「C#、G#、C#、F#」となります。
チューニングを変えるのは何故?
何故、チューニングを変えるのでしょうか?
バンドの音楽性にもよりますが、1.キーをボーカルに合わせるため、2.よりヘヴィな音が欲しい、3.コードを楽に弾きたい、だいたいこんなところでしょう。
「DIRTY」の場合はほぼ2で間違いありません。
ギターのチューニングが難しいコードとは?!
C#m
痛い光に目が眩む朝日を塗り潰して
G F#m
黒に 変えたら
C#m
醜ささえ闇に溶けるだろう
出典: DIRTY/作詞:RUKA 作曲:RUKA
冒頭部分のコード表です。
C#mを軸に展開しているのがわかります。
そして、C#mというコードは半音下げでも、通常のチューニングでも出すことの出来るコードです。
しかし、C#mを前述のドロップC#で引く場合には開放弦(弦を何も押さえないで引くこと)を使用できます。
つまり、C#mがこの曲で一番低い音程となります。
同じコードでも弾くポジション(ギターネックの場所)によってニュアンスが変わりますよね。
この曲ではC#mをヘヴィに鳴らしたかったのではないでしょうか。