これまで「好きゆえの苦しさ」が歌い上げられていました。

サビに突入するとその歌詞は一転。

いままで描かれてきた恋の苦しさより、シンプルに「好きという気持ちが強調されています

どんなに苦しくなっても「君」に会いたい笑顔が見たい。 

一刻も早く「君」に会いたい。 

抱えきれないくらい「君」が好き 

アイドルソングらしい疾走感のあるポップな音楽。

病みかわいいを見事に表現している、ぜんぶ君のせいだ。のメンバー達。

「ばくはつ」するほどの強い想いが聴いているファンの心にまで届いてきます。

止まらない想い

いまの気持ちに全力

ぜんぶ君のせいだ。【わがまま新生Hominina】歌詞の意味を解説!君のせいで主人公はどうなった…?の画像

待ったなし! わとそん 悩むしゃーろっく
差し詰め事件と
霧で霞むか! JAPAN産よ、一途さ。

出典: わがまま新生Hominina/作詞:GESSHI類 作曲:水谷和樹

「好きがばくはつ」した主人公。

どうやら、気持ちの持ち方に変化があったようです

決して悩みや苦しみが消えたわけではないでしょう。

でも、それ以上の好きという気持ちが、苦しみを超えたのかもしれません。

また、この部分の歌詞には、日本を連想させる言葉が多く登場しています。

JAPAN産」という表現には日本人、つまり日本のヒトというニュアンスが隠れています。

タイトルのHomininaと繋が、遊び心を感じます。

凛、滔々と舞う熱 雅ではなく我武者羅
「わかよたれそ」永遠ない! だからこそ
説明がつかない気持ちを 抱いたまま生きるよ
君が在る限り(キリっ

出典: わがまま新生Hominina/作詞:GESSHI類 作曲:水谷和樹

また、「わかよたれそ」とは、いろは唄の一部からとられているものと考えられます。

いろは歌においてはわかよたれそ つねならむでワンフレーズ。

この世の中、誰がずっと変わらずにいられよう。いや変わらずにはいられない。という意味が込められている部分です。

いろは唄と照らし合わせてみると、主人公の感情がより深く分かります。

つまり、自分の恋心、そして「君」の気持ちどちらも変化するものということを理解しているのです

「永遠ない!」という強い口調からも分かります。

それが分かった上で、今ある感情…「君」への好きに全力

変わってしまうものだからこそ、いま溢れ出る感情に真っ直ぐでいたい

主人公が恋をしたからこそ出来るようになった考え方なのかもしれません。

特別な存在

いざ! 行きたいんだ。今こそ君のもと。
弱い自分 泣けちゃうね それでもまだ「笑ってほしい」
だって! 初めてだもん。何より大切と 思えたのは
他の誰でもない君で、これが真実。

出典: わがまま新生Hominina/作詞:GESSHI類 作曲:水谷和樹

このフレーズを見てみると、主人公の気持ちが更に変化していることに気がつきます。

そう、「君」への気持ちが好きから大切に変化しているのです

もはや、に近いものかもしれません。

もし主人公が自分のことだけを考えるならば、苦しい思いをさせる「君」はいない方が楽です。

出会わない方が良かったのかもしれません。

しかし、主人公はそれでも「君」の笑顔がみたいそれでも「君」のことが好きそれでも「君」のことが大切。

非常に強い想いに辿り着きました。

主人公にとって「君」が特別な存在であることが、ここではっきりとわかります。

君のせいだ

“好き”の答えは?

ぜんぶ君のせいだ。【わがまま新生Hominina】歌詞の意味を解説!君のせいで主人公はどうなった…?の画像

ままならぬ世に 生まれ嘆き
いずれ朽ちる 心 ロボット化?
思ってた…君に出会うまで
知ってしまったよ、苦しい愛を。

出典: わがまま新生Hominina/作詞:GESSHI類 作曲:水谷和樹

恋はいつだって苦しいもの

それでも、恋をすると世界が一気に鮮やかになります。

私は生きている、恋していると強く感じるでしょう。

そして、その世界や感覚を知ってしまうと、もう昔の自分には戻れません

新しい自分に生まれ変わったようなものです。

主人公はロボットのような心の持ち主でしたが、今や苦しい愛を知りました。

得たものを簡単に手放せるほど、ヒトは強くありません。

変化と暴走

決めたよ! 勝手に!
愛されてあたしだけ”だけ”に
この世界広くとも 君は逃げられぬ
(へへへへへへ

出典: わがまま新生Hominina/作詞:GESSHI類 作曲:水谷和樹

更に想いは発展して、主人公の心に変化があったようです

”好き”は暴走しすぎると、危険です。

行き過ぎた束縛ストーカーに繋がってしまいます。

最後の笑い声は、何か危うさを感じさせられ、不安を抱かせますね

物語の結末はわからない