テンションプチ上げの応援ソング

超特急の爽やかさが際立つ【Asayake】は彼らの中では貴重ともいえるメッセージソング。

コロナウイルスの感染拡大が進む2020年12月16日にリリースされ、人々を勇気づけるメッセージにも聞こえます。

ZUMI監督によるMVも公開され、チャペルを舞台にメンバーそれぞれが王子に扮している模様です。

歌詞のメッセージはシンデレラのストーリーをモチーフにし、自分らしさがひとつのテーマになっています。

タカシは劇中シンデレラが落としたガラスの靴を拾い、それが様々な靴に変化してメンバーそれぞれの手に行き渡ります。

MVメンバー5人がエスコートするのは、まさに十人十色の自分らしさを謳歌するシンデレラたち。

さてその歌詞にはどのような意味が込められているのでしょうか?

君のあり方って

本当のアイデンティティー募集

「らしさ」って 誰かに
決められたものじゃない
自分で掴んだ自分が
どうしようもなくていい

出典: Asayake/作詞・作曲:園田健太郎

こんな経験をした人はいませんか?

例えば仕事でつまらないミスがたまたま続いた時に、

「君ってホントそそっかしいよね。」

こんな心無い言葉を投げかけられる。

(違うし、今日はたまたまなのにさ…。)

褒められるならまだしも、例え的外れであったとしても自分のことを蔑まれるのは辛いことです。

もしも他人の言葉に左右されずに、自分の長所を信じ短所までも愛せたのならどんなに素晴らしいことでしょう。

そんな人生の主人公であるあなたに向けて冒頭で語りかけてきます。

本当の自分らしさとは何かを。

また誰もが成功者に、例えばスポーツの大会で優勝できたりミスコンでグランプリになれるわけではありません。

時には敗北することもあるのが人生です。

ですが、それを恐れてやりたいことを何もかも我慢するというのは本当に幸せと言えるのでしょうか?

自分の思い通りに生き、結果がどうしようもないものでもいいじゃないか、これはそんなメッセージと受け取れます。

それぞれの色で咲く

十人十色の葛藤で
織り成す個性のグラデーション
格好のいいことばかりじゃないけど
確固たる君は美しい

出典: Asayake/作詞・作曲:園田健太郎

この社会の中で生きる上で、多くの人が格付けされたり、あるいは批判を受けたりしてしまうものです。

そんな中でそれぞれが葛藤を抱えることもあるでしょう。

しかしそんな葛藤こそが各人の個性を生み、世界に彩りをもたらしていると告げています。

いつも調子がいいわけではない、そんな中でも凛とした一輪の花のように生きていけたらどんなに素晴らしいでしょう。

この歌詞において形容される美しさとは、人生の困難に直面した時にこそ試される人の強さといえます。

恰好よくなくても、確固たる態度を取れる人は清々しいもの。

古くはベートーヴェンもそんな人こそ最も尊敬できると語っています。

この世界がそんな人で溢れていたら素敵だね、というメッセージです。

名は何を語る

聞かせて 君だけが持つ名前を

出典: Asayake/作詞・作曲:園田健太郎

さて、サビの手前のこのタイミングで「名前を聞かせて」とはどういった意味があるのでしょうか?

名前とは生まれてすぐに与えられ、人生を共にしていくもの。

嬉しい時も辛い時も自身の名前と過ごしてきました。

ここまで歌ってきたのは苦しくても自分らしさを見失わずに生きることの大切さ。

自分の名前を答えることによって「君」は力強く自身の人となりと信条を宣言することになるのです!

高らかにそれぞれの存在を宣言して、歌は最高潮でサビを迎えます。

君へのエール

君の応援団

君が君のまま いられるように
僕らこの場所で踊るよ
それぞれの意味 それぞれの夢
描くのは自由なんだ

出典: Asayake/作詞・作曲:園田健太郎