荒ぶるサウンドがカッコイイ!THE BACK HORNの「罠」を紹介
今回は2007年11月14日にリリースされたTHE BACK HORNの16thシングル「罠」を紹介します。
気付けばもう10年以上も前の作品になってしまったこの曲。
そしてTHE BACK HORNも今年で結成20年。紹介させていただくには良い節目ではないでしょうか。
今の若い人には、この曲を知らないという人もたくさんおられるかと思います。
この曲を一言で表現しようとすると浮かんでくるのは「激しい」「荒ぶる」のような言葉。
ロックが好きな人なら、まず間違いなくオススメできる1曲です。
しかしその反面、ロックに慣れていない人にも聴きやすい1曲でもあります。
この2つの意見は一見矛盾しているようですが、それがTHE BACK HORNというバンド。
これがどういうことかは楽曲の内容に触れていただければ伝わるはずです。
初のアニメタイアップはガンダムシリーズ!
「罠」はTHE BACK HORNにとって初のアニメタイアップとなった楽曲でもあります。
そのアニメは「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」。
「罠」はこのアニメのエンディングテーマとして起用されました。
ガンダムシリーズはアニメ界のレジェンド作品と言っても過言はありません。
初のタイアップにしてこのアニメに起用されたことは、今考えると驚くべきことですね!
「機動戦士ガンダム00」と「罠」のテーマ
深いテーマと人間ドラマが隠されていることで人気を博すガンダムシリーズ。
「機動戦士ガンダム00」も例外ではありません。
この作品は長い歴史の中で未だ一つになれず戦争を続ける世界を描いたもの。
「罠」が起用されたのはそのファーストシーズンですが、以下のようなキャッチコピーがある模様。
キャッチコピーは「ガンダムによる全戦争行為への武力介入を開始する」(ファーストシーズン)
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/機動戦士ガンダム00
戦争を繰り広げる世界に対してガンダムが介入することで、その根絶を目指す。
そういった内容の物語となっています。
そして「罠」の歌詞も物語に準じたものです。
その内容は戦争の無益さを訴えるようなもの。
これはアニメの世界だけではなく、現実社会にも通じるものですね。
戦争を無くすことは難しいかもしれません。
しかし音楽が放つメッセージが変えるものだってあるはずです。
そんな深いテーマが隠されたこの曲。
さらに興味が湧いてきませんか?
「罠」から垣間見るTHE BACK HORNの魅力
楽曲解説
荒ぶるギターの音色を皮切りにして、勢いよくバンドが動き出すイントロ。
このイントロだけでもロック好きのハートを鷲掴みにしてしまいそうです。
Aメロでは、規則的に脈打つ楽器隊に対して淡々と歌い上げるヴォーカル。
ヴォーカル、山田将司のどこか影のあるキャラクターも、THE BACK HORNの魅力の一つでしょう。
なんとも緊張感の漂う雰囲気を演出しています。
そしてサビに入ると、疾走するバンドサウンドの上で勇ましく声を張り上げた歌を披露。
Cメロではそれまでとは打って変わって凛とした美しい空気感を見せるなど、目まぐるしい展開を堪能できます。
トゲトゲしさと聴きやすさの共存
「罠」はそのトゲトゲしいサウンドが印象的です。
しかし前述の通り、ロックに慣れていない人に対する聴きやすさも共存しています。
トゲトゲしさと聴きやすさの共存。なんとも不思議な感覚ですね。
メンバーそれぞれ個性的で聴いていて楽しいので、そういった点も手伝っているのかもしれませんね。