いきものがかり「熱情のスペクトラム」(第2話~第12話)
2014年10月にリリースされた28作目のシングルです。
初回限定盤
「涙が消えるなら」との両A面シングルであり、いきものがかりとしては「おおきく振りかぶって」のために書き下ろした「青春ライン」以来7年ぶりのアニソン。
初回生産限定盤は原作漫画の鈴木央描き下ろしによる『七つの大罪』ワイドキャップステッカー仕様でした。
(現在は売り切れてしまっていて、正規の購入方法では手に入らないようです…!)
歌詞
それでは物語と強くリンクした歌詞を見ていきましょう。
鳴りやまぬ 愛をさけぶよ すべてを抱いて ここにいるんだ ひかりはそこにあるよ
ゆずれない 想いを架けて 希望の果てを 僕は生きるよ 夢をつないだ 君と
出典: 激情のスペクトラム/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
メロディラインも歌詞も、王道ヒーローストーリーである「七つの大罪」を意識した内容。
「七つの大罪」といえば、大罪人として指名手配される伝説の騎士団〈七つの大罪〉が、再び国を救うための闘いの日々に身を投じていく様を描く物語です。
この曲で歌われる「君」とは、物語のヒロインであり母国のために命をかける王女・エリザベスのことでしょう。
新時代(はじまり)をいつか僕らの手で生み出すんだよ
優しい君の声もきっと世界を変えられる
出典: 激情のスペクトラム/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
舞台は長く続いた軍国主義により荒れたリオネス王国。
国の中枢にも、国の平和や民の生活よりも私利私欲のために力をふるう人間が増えていたのです。
そんな国の内情を変えるべく女王エリザベスは単身城を出ました。
かつて大罪を犯し、国の要職を追われた伝説の騎士団〈七つの大罪〉の圧倒的な戦力を頼ったのです。
誰もひとりきりじゃ 起ち上がれやしないから
たがいに手を伸ばして 限界(かぎり)を越えた 明日へ
出典: 激情のスペクトラム/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
曲者揃いの〈七つの大罪〉でしたが、物語が進むにしたがって再会し、かつての絆を取り戻していきます。
そしていつしか、「国を救いたい」というエリザベス悲痛な願いは、彼ら共通の目的へと変わっていくのです。
鳴りやまぬ 愛をさけぶよ ぶつかりあって わかりあうんだ ひかりをつくりだすよ
あきらめぬ 想いを架けて 希望の果てを 僕は生きるよ 夢をつないだ 君と
出典: 激情のスペクトラム/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
そんな曲者揃いですから、かつての仲間でありながら死闘ギリギリのぶつかり合いもありました。
しかしそうした本気のぶつかり合いの中で、お互いの譲れない信念を理解し、仲間としての絆を強めていくのです。
うーん少年漫画。
あやまちを恐れて誰かを責めてしまうたび 本当に見つめるべきは自分だと気づくよ
君が僕を変えた 言葉がこころ動かす まだ見ぬ革新(あこがれ)を 高まる胸に 求めて
出典: 激情のスペクトラム/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹