メジャーデビューアルバムに収録
2020年1月29日に発売されたアルバム【ZOO!!】でメジャーデビューを果たしたネクライトーキー。
アルバムの発売に合わせ、リリース記念公演や大規模な全国ツアーも開催されました。
作詞作曲を担当する朝日さんの作り出す世界観が、ついに世間に浸透し始めた記念すべきアルバムです。
ネクライトーキーの魅力がギッシリ詰まっており、メジャーデビューに対する意気込みが感じ取れます。
そんなアルバム【ZOO!!】のリード曲として収録されたのが、今回紹介する【夢見るドブネズミ】です。
【夢見るドブネズミ】はどんな曲?
【夢見るドブネズミ】は一言でいえば、自信をつけさせてくれる楽曲です。
1人の少年と1匹のネズミの出会いから物語は始まります。
主人公は自分に自信がなく、世間に対してつまらなさを感じているどこにでもいる男の子です。
そして、出会ったネズミはなぜか日本語を話す自信家。
種族も性格も正反対な1人と1匹は、とくに内容のない話をします。
しかし、少年はその会話の中で人生を強く生きるヒントを見出すのです。
一体ネズミは少年に何を語ったのか。
歌詞の内容を紐解いていきましょう!
1番の歌詞の解説
捻くれた少年
歩く、止まる、往来や
犬や駅の広告が
ムカつくほどに大袈裟だった
だけなんだ
出典: 夢みるドブネズミ/作詞:朝日 作曲:朝日
街を歩く主人公の視点から歌詞は始まります。
誰もが犬を散歩させ、同じような広告がズラリと並ぶ都会の風景にうんざりしているようです。
主人公は少し捻くれた性格であることがこの詞から読み取れます。
しかし、この詞に共感できる人も多くいるのではないでしょうか。
いつも通りの日常のはずなのに、急に世間が白々しく感じてしまう虚しさ。
そんな憂鬱な気持ちを抱えながら、歌詞は進みます。
しかしあれだ、意外だが
これはこれで落ち着くんだ
僕がここで野垂れ死のうと
誰も見ないから
出典: 夢みるドブネズミ/作詞:朝日 作曲:朝日
主人公は都会の喧騒にうんざりはしているものの、良い面も感じています。
それは、自分1人が突然いなくなったところで誰も気にしないという点です。
主人公は孤独であるゆえに、誰かに気にかけてもらったりすることが苦手なのでしょう。
だからこそ他人に冷たい都会が肌に合うのです。
しかし、これは裏を返せば、自分に対して自信がないということの表れでもあります。
都会の悪い面を良い面だと感じ取ってしまうのは、少し残念な感性だといえるでしょう。
出会い
「行ってまえ少年」
突然聞こえてきた声で
振り向く少年
途端、裏返るアスファルト
ご覧、嘘が嘘じゃなくなる!
出典: 夢みるドブネズミ/作詞:朝日 作曲:朝日
主人公に突然声がかかります。
都会では誰からも気にかけてもらえないと思っていた主人公は、さぞ驚いたに違いありません。
主人公が振り返ってみるとアスファルトの下から何かが出てきました。
アスファルトからは一体何が出てきたのでしょう。
その正体は、サビを見ることで分かります。
正体はネズミ
ちゅらちゅらちゅらちゅちゅちゅらちゅら
鳴いてるような
ネズミ、偉そうにそこで立っていた
ちゅらちゅらちゅらちゅちゅちゅらちゅら
叫んでるような
何か言っている 聞き取れるだろうか
わかってないことだらけでも
出典: 夢みるドブネズミ/作詞:朝日 作曲:朝日