【訳】

あるがままに、あるがままに

あるがままに、あるがままにいよう

ささやかれた賢者の言葉

「あるがままに」

言葉が伝える意味

聖母マリアに与えられた「あるがままに」という言葉は、どういう意味なのでしょうか。

苦しい状況にある時、なんとか状況を改善しようとアレコレ行動したり考えたりするでしょう。

そうやって努力していても、全て裏目に出てしまう時期もあります。

動けば動くほど、苦境から抜け出せない焦りと泥沼にはまったような不安が増していくのです。

「あるがままに」という言葉は、出来ることを精一杯やったのなら、後は成り行きに任せなさいという意味なのではないでしょうか。

必要以上の不安に囚われることなく、今の状況に身を任せることも大事なことなのです。

同じように時期を待てという意味で、果報は寝て待てという格言もあります。

そうして待っていれば、やがて状況が変化する時期が来るでしょう。

繰り返される言葉

「あるがままに」という言葉は曲中で何度も繰り返されます。

今の辛い状況を受け入れてあるがままにいようと思っていても、どうしても気持ちが焦ってしまうものです。

この言葉が繰り返し歌われているのは、焦る自分に言い聞かせているのではないでしょうか。

答えは行きついた先にある

And when the broken hearted people
Living in the world agree
There will be an answer
Let it be
For though they may be parted
There is still a chance that they will see
There will be an answer
Let it be

出典: Let It Be/作詞:Lennon&McCartneye 作曲:Lennon&McCartneye

【訳】

人々が失意に暮れていても

納得している世界で生きていれば

そこで答えが見つかるんだ

あるがままにいよう

離れ離れになることがあっても

再び出会うチャンスがまだある

そこで答えが見つかるんだ

あるがままにいよう

苦しみの先にあるもの

聖母マリアに与えられた言葉で、「僕」は先のことを考えるようになります。

今は失意や別れの悲しみを感じていても、自分が信じる道を行き続ければ、そこで答えが見つかるのです。

だから、今はあるがままでいようと言っています。

目の前の苦しさしか見えていなかった状態から、その先のことへと目を向け始めました。

脱退は終わりではない

この部分の歌詞は、ポールがどのような思いでThe Beatlesを脱退することを決めたのかを伝えるメッセージのようです。

ポールにとっての納得できる世界とは、音楽業界だったのでしょう。

The Beatlesを脱退しても、ソロミュージシャンとして音楽業界で活動し続けています。

自分がThe Beatlesから離れても、この業界で活動を続けていれば再び出会うことができるだろう。

ポールはそう考えていたのではないでしょうか。

再び出会う頃には、メンバーの関係が上手くいく答えが見つかっている、という期待もあったかもしれません。

ポールにとってThe Beatlesの脱退は終わりではなかったのです。

そのままの自分でいよう

Let it be, let it be
Let it be, let it be
Yeah, there will be an answer
Let it be
Let it be, let it be
Let it be, let it be
Whisper words of wisdom
Let it be

出典: Let It Be/作詞:Lennon&McCartneye 作曲:Lennon&McCartneye

【訳】

あるがままに、あるがままに

あるがままに、あるがままにいよう

そうさ、そこで答えが見つかるんだ

あるがままにいよう

あるがままに、あるがままに

あるがままに、あるがままにいよう

ささやかれた賢者の言葉

「あるがままに」

もう一つの意味

「あるがままに」という言葉は、成り行きに任せるという意味だけではありません。

そのままで良いと、現在の自分を肯定する意味もあるのです。

上手くいかないことが続くと、自分が間違っているのではないかという不安が生まれてきます。

そんな状況で、そのままの自分でいれば大丈夫だ、という言葉は大きな救いになるでしょう。

自分の道を進む