息が止まるまで 駆け出したい
意気地ない弱虫 掻き消すように
まだ白い雪に 残したい
溶かすような足音 響かせるように

出典: ホワイトマーチ/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介,小川貴之

一面の銀世界には、凍てつくほどの冷たい風が吹きつけます。

ですがその風は、まるで自分の中の雑多な感情や気持ちを全て吹き飛ばしてくれるかのよう。

どこか潔い気持ちにすらさせてくれるような、そんな風です。

日々の代わり映えのない暮らしや色褪せた街の風景。

けれどそんな景色の中で、誰よりも何よりも、自分自身が大事にしたいものは何なのか?

余計なものを全て削ぎ落した真っ白な雪景色は、大事なものだけを浮き彫りにしてくれる。

そんな役割を果たしてくれることが、もしかしたらあるのかもしれません。

毎日の暮らしに疲れたら…。自分がどこへ向かっているのかわからなくなってしまったら…。

きっとこの白い雪山が、今のあなたに必要な答えを教えてくれるのかもしれません。

さあ、新しい世界へ

白一面のキャンバスは
まだ誰のものでもない
汚れかけた靴は捨てて
真新しい靴に紐を通した

出典: ホワイトマーチ/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介,小川貴之

目の前に広がる、真っ白な雪景色。

足跡1つ付いていないその景色は、まだ誰も足を踏み入れたことのない世界です。

一面の銀世界に触れていらないものを全て捨て、大事なものだけを抱えたあなたの心もまた同じ。

今この瞬間から、新しいあなただけの世界が始まっているのです。

その世界への一歩を踏み出すには、今まで履き潰してきた汚れた靴は似合いませんね。

ぜひ初めて靴紐を通すような真っ新な靴を履いて、この世界を歩き始めてみませんか。

慣れていない靴の形に馴染ませ
流れ出た少しの血すら愛おしく思えるんだ

出典: ホワイトマーチ/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介,小川貴之

きっと歩き始めた当初は、慣れないことや難しいことも多いのではないかと思います。

ですが、それは履き慣れない靴で靴擦れができるのと同じこと。

その痛みですら、あなたが新しい世界を歩み始めたという、何よりの証拠なのです。

不安や恐怖に囚われても、きっと大丈夫。

前を向いて、自信を持って、一歩一歩しっかり歩き続けて下さい。

いつしかその傷にもかさぶたができ、そのうち靴擦れも起こらなくなってゆくのですから。

真っ白な新しい世界で、大事なものを取り戻そう

あの頃の気持ちを思い出そう

Ah
忘れかけていた
喜怒哀楽ならまだ思い出せるはずだろ

Ah
子供の頃に踏んでいた
無邪気なマーチは生きている

出典: ホワイトマーチ/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介,小川貴之

色褪せた街並みの中で、日々の忙しない暮らしに追われているあなた。

最近、心の底から笑ったのはいつでしたか?

心の底から泣いたのは、怒ったのは、楽しかったと思えたのはいつでしたか?

思い出してみて下さい。

あなたがまだ、幼い子どもだった頃。

軽快な音楽に合わせ、楽しく足踏みをしていた頃のような無邪気な気持ち

もし色褪せた日常の景色に、色褪せた自分自身の心に、飲み込まれてしまいそうな時は。

どうかその時の気持ちを、少しでいいから思い出してみませんか?

あなたを包む真っ白な雪景色は、きっとそのお手伝いをしてくれることでしょう。

「忙しい」「時間がない」なんて、そんなつまらないことを言わずに。

たまには、いつもの変わり映えのない風景から飛び出す勇気を持ってみませんか?

雪を溶かすようなあなたの熱で

息が止まるまで 駆け出したい
意気地ない弱虫 掻き消すように

まだ白い雪に 残したい
溶かすような足音 響くように

出典: ホワイトマーチ/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介,小川貴之

感情の薄れた何も変わらない毎日を送るのは、確かにずっと楽かもしれません。

そのまま変わり映えのない日々を送るのも、もちろん悪いことではありません。

けれどあなたがもし、そんな毎日を退屈だと感じているのなら。

このままでいいのだろうか、という一抹の不安を抱えているのなら。

ほんの少しの勇気を持って、いつもとは違う世界に少しだけ飛び込んでみませんか?

日常の中では出会うことの出来ないような、壮大な自然の風景、一面真っ白な雪景色。

それらの光景に触れた時、きっとあなたの心の中で何かが変わるはずです。

いえ、小さな勇気を持って日常から飛び出した時から、あなたはすでに少し変われているはず。

「自分は変われた」という勇気、自信。

それを得ることができただけで、明日からのあなたの世界はずいぶんと違ってくるのではないでしょうか。

息を止めて今 駆け出したなら
まだ白い雪に足跡 明日の弱虫
溶かしていくように

自由の足音 響かせるように

出典: ホワイトマーチ/作詞:片岡健太 作曲:黒田隼之介,小川貴之

退屈な日常を、ほんの少しの勇気で変えることができたあなた。

そんなあなたなら、目の前に広がる新しい世界でもきっと大丈夫です。

もしたくさんの困難が襲ってきて、挫けそうになったなら。

心が折れそうになったなら、またこの美しい白銀の景色に会いに来てください。

どんな時も、どんなあなたでも、受け入れ支えてくれることでしょう。

壮大で真っ白なこの雪山は、いつだってあなたを待っています

最後に

sumika【ホワイトマーチ】歌詞の意味解説!血が愛おしい理由は?白が象徴するものと足音の意味に迫るの画像