若者たちへのメッセージ

人生は近過ぎちゃ見えなくなる
一歩引いて見てごらん

出典: 僕は僕を好きになる/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦

これも秋元康からの直接的なメッセージと捉えられる歌詞です。

今までよりも明確にメッセージ生が押し出されています。

自分の人生というのはどうしても主観的になってしまいます。

しかしそうではなく、客観的に自分を見つめることが重要なのだといいたいのでしょう。

自分を嫌うことも他者を嫌うことも、主観的に物事を考えていることが原因です。

「嫌う」という行為をなくすことはできませんが、そこから一歩離れた目線で見てみましょう。

そうすることによって、本当にそれが「嫌う」に値するものかが分かります。

自分の人生を前進させていくためには客観的な視点も大切だといいたいのでしょう。

自分を愛すること

乃木坂46【僕は僕を好きになる】歌詞の意味を解釈!"僕"をなぜ一番嫌いなのに好きになるのか真相に迫るの画像

友達なんかいらないって思ってたずっと(ずっと)
許せない嘘や誤解が招いた孤独(孤独)
生きにくくしてる張本人は僕だ(僕だ)
居心地の悪い視線なんか気にしないで(気にしないで)
今の場所 受け入れればいい
そんなに嫌(いや)な人はいない
やっとわかったんだ 一番嫌いなのは自分ってこと

僕は僕を好きになる

出典: 僕は僕を好きになる/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦

最後のサビは1番とほぼ同じになっています。

しかし、最後の1行だけ新たな歌詞が追加されているのです。

最後の1行で、自分を嫌いだといっていた主人公がそんな自分を愛すると宣言しているのです。

周囲との関係性をうまく構築できずにいた主人公は今前に踏み出そうとしています。

他社との関わりによって傷つくことを受け入れたのです。

コミュニケーションを取ることで、理想の未来を手に入れることを目指し始めました。

他者を拒絶すれば、分かり合うことも叶いません。

他者を受け入れて、その存在を許すということは結果的に自分を許すことにもつながります。

主人公は時の流れとともに考えが成熟し、幼い自分から脱却しようとしているのです。

この楽曲ではある青年の精神的な成長が描かれていると考えられます。

誰でも苦悩は抱えるものだし、他者を嫌いになることもあるでしょう。

しかし成長していくには、他者を受け入れることも大切なのです。

人間は支え合わなければ生きていけません。

他者とのつながりによって社会を構築しているためです。

秋元康はこの楽曲を通して、若者たちにそんな寛容さを身につけてほしいと伝えたいのでしょう。

そしてその寛容さは回り回って自分の人生を豊かにします。

笑顔で生きていくのは、自分の嫌いな部分も認めていくことが大切なのです。

そうすることで初めて、本当の意味で他者のことを認められるようになるのでしょう。

「僕は僕を好きになる」は秋元康らしい、若者への暖かなメッセージが隠された1曲でした。

まとめ

乃木坂46【僕は僕を好きになる】歌詞の意味を解釈!"僕"をなぜ一番嫌いなのに好きになるのか真相に迫るの画像

今回は乃木坂46の26枚目シングル「僕は僕を好きになる」の歌詞について解説しました。

「僕は僕を好きになる」は楽曲の柔らかな印象と歌詞のメッセージ性の強さが魅力の1曲となっています。

若者の苦悩と成熟を表現した1曲で、若者も大人も心が暖かくなるような素晴らしい歌詞です。

この記事を通して、その言葉の奥深さを感じてもらえたことでしょう。

最後に、乃木坂46の他の記事についてもご紹介してこの記事を終わりにしようと思います。

まず1つ目は、「帰り道は遠回りしたくなる」の歌詞紹介記事です。

こちらも「僕は僕を好きになる」と同じくらい歌詞が奥深い1曲となっています。

2018年内で乃木坂46を卒業する西野七瀬。彼女がセンターを務める「帰り道は遠回りしたくなる」は、二人の西野七瀬がそれぞれの立場で人生を考えるMVが印象的です。今現在の西野七瀬の思いを重ねると感動せずにいられない!MVに広がっている物語を独自解釈で解説します。

また、「夜明けまで強がらなくてもいい」も歌詞が魅力的な1曲です。

4期生がセンターとなり話題になった1曲でもあります。

歌詞にも注目して楽曲を聴いてもらえれば嬉しいです。

この機会に是非、こちらの記事もご覧になってみてください。

今もなお進化を続けるアイドルグループ、乃木坂46。今回はそんな彼女たちの24枚目のシングルである「夜明けまで強がらなくてもいい」の歌詞を解説していきます。闇を抜けた先に何が待っているのか、新しい境地にたどり着いた乃木坂46が見せる景色とはなんでしょうか?

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