音楽界の異端児・岡崎体育
岡崎体育は、2016年に日本の歌謡界に突如現れた新しいタイプのミュージシャンです。
彼はテクノのメロディーを操り、作詞・作曲をしているシンガーソングライターでもあります。
他の歌手と違って芸能事務所に所属しているわけではなく、広告活動は自力で行っているにもかかわらず、近年大ブームとなっているのがすごいところです。
彼の名前を日本中に知らしめたのは1stアルバムに収録されていた「MUSIC VIDEO」でしょう。
この曲で彼は歌手のMVあるあると言える内容を丸ごと歌にして、話題となりました。
デビュー1年後の2017年にはこの曲のMVが文化庁メディア芸術祭の"エンターテインメント部門新人賞"を受賞しています。
「家族構成」ってどんな曲?
「MUSIC VIDEO」と同じく1stアルバムに収録されている「家族構成」という曲もまた、巷で話題となっています。
この曲ではその名の通りさまざまな家族構成を紹介するとともに、最終的には家族の大切さを歌っています。
実はちょっぴりいい話
嫁が変装するなどの面白い場面もありますが、中にはほろりとするような感動的なシーンもあります。
例えば再婚で血の繋がらない義理の父と息子が打ち解ける場面などは、岡崎体育"らしくない"感動的な場面です。
またこの曲では最後に家族のことを"生活水準によって変わらない唯一のもの"と表現しています。
どこにいても互いに想い合うことのできる家族の大切さについて歌っているのです。
あのアニメのオマージュも!?
感動的な場面がある一方で"やっぱり岡崎体育だ"と言うべきユーモア溢れる表現もあります。
"父"や"母"などを並べて家族構成を紹介する部分で、さまざまなアニメの登場人物をモチーフとしてMVに登場させています。
中でも、少々複雑な"父"と"義理の父"、2人の義理の姉"、また"許嫁"がいる家庭であるアニメ『らんま1/2』の家族構成が紹介されています。
一応申し訳程度に目に線が入ってはいますが、これはもうイラストが丸わかりなのであまり意味をなさないでしょう。
魅力たっぷりの「家族構成」の歌詞
「家族構成」は歌詞を見るだけでも面白いですが、聞いてみると一層曲の世界観に引き込まれていきます。
覚えて歌うことができればカラオケでも人気者になることでしょう。
個性ありまくりな「家族構成」の歌詞をピックアップして紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
誰かと思ったら嫁だった
父 母 俺 誰?
父 母 あれ 誰?
ぬぎ ぬぎ ぬぎ ぬぎ
父 母 俺 嫁
出典: 家族構成/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
曲の序盤、家族に1人、すっぽりマスクをかぶった怪しい人物が加わっています。
家族が怪訝な表情をする中、急にその人物がかぶっていたマスクを脱ぎ始めます。
そうすると現れたのは"嫁"でした。
"誰"の部分はきちんと訝しそうに歌い、"嫁"とわかった瞬間に安堵したようなトーンで歌う岡崎体育が、さらに曲の雰囲気を盛りたてています。
ここはMVを見ることでより一層楽しむことができるので、ぜひチェックしてみてください。