野道に咲き誇る リンドウ
川べりの孤独に鮮やかなヴァイオレット
花びらの側で足を休める合間を
風が駆け抜けるよう

出典: レインボーフラッグ/作詞:Masafumi Gotoh 作曲:Masafumi Gotoh

「ヴァイオレント」と韻を踏んでいるのが「ヴァイオレット」。スミレの花を表しますが……。

ここではスミレ色→紫色になるでしょう。つまりリンドウの花が紫色であるという意味です。

群れずに単独で咲くリンドウ。鮮やかな紫色ですが、集団からは離れていることになります。

孤独を感じている人々に対して、安息の風が吹くよう願っているイメージ。

風には涙を乾かしたり、新しい息吹となったり……様々な意味が含まれているでしょう。

迷える人々の道標に

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レインボーフラッグ登場

歩み出した片足のスニーカーの靴紐
緩んだ地面の上
七色のアーチと自由なフラッグを掲げよう
胸を張って進めよ 迷い人

出典: レインボーフラッグ/作詞:Masafumi Gotoh 作曲:Masafumi Gotoh

LGBTの方たちがカミングアウトという言葉を使う必要がなくなる日も訪れるかもしれません。

しかし、そうなっているとは言い難い現状。まだ社会的な地盤はぬかるんでいるわけです。

そこへ一歩踏み出す!ということ。「七色の~」がレインボーフラッグを表しているでしょう。

そもそも多様性を表現しているので、逆にLGBTの方たちだけに限定されたものでもありません。

何らかの問題でまだ整っていない状況があるとして、そこへ足を踏み出すのは勇気が要ります。

そんな迷えるすべての人々に対して、道標になるよう旗を掲げる!という意味でしょう。

落ち込むことも多い

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ゲットダウンとは?

いつだって悲しくなって
失意のまま ゲットダウン
何処だってドアが閉まって
苦笑いで ゲットダウン

腹立ってもう嫌になって
逃げ出すように ゲットダウン
声だって小さくなって
忘れられる ゲットダウン

出典: レインボーフラッグ/作詞:Masafumi Gotoh 作曲:Masafumi Gotoh

間奏に続いて、ハンドクラップが印象的な「ゲットダウン」パートです。

「ゲットダウン」とは落ち込むこと。悲しい現実が続くと、そのたびに心が折れるでしょう。

理不尽な締め出しをくらうと、怒りの感情がわいてしまうのも仕方がないことかもしれません。

何もかも投げ出して逃げたくなる……やりきれない思いに寄り添っています。

横殴りの雨も降る?

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真っ直ぐ降らない雨

いつだって悲しくなって
失意のまま ゲットダウン
何処だってドアが閉まって
苦笑いで ゲットダウン

雨だって斜めに降って
お天気予報よ
シャツだって濡れてしまって
肌着のまま ゲットダウン

出典: レインボーフラッグ/作詞:Masafumi Gotoh 作曲:Masafumi Gotoh

雨が上から下へ真っ直ぐ降ってくるのであれば、傘を差して濡れずに済ませることができます。

しかし横殴りの雨なら、びしょ濡れになってしまうでしょう。変化球も飛んでくる状況です。

人生は山あり谷あり、晴れの日も雨の日もある……といっても、その雨がひどいということ。

風当りが強いなかで生きていると、落ち込むことが多くなるわけです。

騒いでほしくはない

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リンドウの花言葉が刺さる