西野カナ「missing you」の歌詞を解説！あなたがいなくて寂しい…眠れない夜を抱えるあなたへ

人は一日に無数の言葉を発しています。

心の中で発している言葉も加えるとその数はさらに膨大です。

言葉には様々な役割があります。

生きるために使う言葉。

相手を思いやる言葉。

言葉はいったん口を出てしまうと取り返しがつきません。

自分の意志を伝えるために使われる言葉の中で、別れの言葉は特にそうです。

別れを告げる短い言葉は、一瞬で二人の関係を終わりにします。

重みのある言葉は聞いたその瞬間はもちろんですが、時間が立つほど心に響きます。

あれほど楽しかった。

お互いに同じ思いだった。

そんな関係がたった一言で消えてなくなるなんて。

短い一言が主人公の心に滑り込みそして、徐々に大きく広がっていきます。

二人の関係を思い返し、どうしても吹っ切ることができないとき。

そんなときふと、あの日に戻ることができたならどうするだろう。

そんな夢物語を描いてしまいます。

そんなことはできないけれど。

もし、あのころの二人に戻ることができるなら。

そんなことをふと考えることは誰にでもあるのではないでしょうか。

あのときもっと優しくしておけばよかった。

そう考えることはきっとあるでしょう。

二人の関係が良好なときは、軽い気持ちでしてしまったちょっとした意地悪。

相手の気持ちをもっとこちらに向けたくて、しかけたトリック。

恋人同士なら誰もがやっているあれもこれも。

素直にもっと優しくすればよかったな。

大切にしておけば未来はちがった形で訪れたのかな。

考えてもどうなるものでもない『後悔』。

主人公は向けるもののない思いを行ったり来たり繰り返すのです。

恋が終わりけじめをつけようとするとき何をするでしょうか。

元恋人の想いでのあるモノを捨ててみるという人は多いでしょう。

お揃いのアクセサリーや彼からもらったプレゼント。

彼に褒められた洋服や小物もできれば目に入れたくないと思ってしまいます。

別れて間もないときは自分のまわりは彼との思い出であふれています。

二人の関係が長かった場合や、濃密であった場合は特にたくさんあるでしょう。

そのひとつひとつを捨てていくことで、思い出そのものを捨て去ろうとします。

いつも一番上段にあった彼からのラインメッセージを消し去るのは勇気がいります。

勇気を出してすべてを捨てて。

それなのにもどかしいこの思いはいったいどうすれば良いのでしょうか。

恋に落ちる瞬間に人はそこに見えない何かをみつけます。

出会う前には見えなかった「何か」を二人の間に発見するのです。

お互いがお互いに「特別」を感じたとき、恋愛関係が始まるのでしょう。

反対に、恋人同士が別れるとき「特別」だと思っていたものが静かに崩れていきます。

特別と思っていたはずの「何か」が消えるの一瞬です。

いつもの「お別れごっこ」とは違う決定的な感覚が胸に押し寄せます。

あったはずの「愛」が崩れだすとき。

それはもう止めることのできない勢いで消えてしまうでしょう。

どうして？

どうして？

崩れ行くことを止めるす術さえ思いつかぬまま、恋人だった人は遠ざかります。

つらい別れから少しづつ時間が経つと、徐々に本格的に別れを受け入れ始めます。

緩やかに動き出した彼女の心の動きをみてみましょう。