散っていくからこそ
桜咲いて春が来ました 喜び咲かせます
いつか風に散ってゆきます だから生きるのです
出典: 桜援歌(Oh!ENKA)/作詞:MASA 作曲:馬飼野康二
どれだけ美しく咲いていたとしても、花はいつか散ってしまいます。
今回のキーワードである桜も同じです。
しかし、だからこそきれいに咲き誇るものであるともいえます。
そしてそれはいつか散ってしまうからこそ、美しく力強く生きていくのだということも示しています。
花が咲き誇るような喜びと散る間際までの強い生命力。
それは人への愛を信じることで生まれているということを感じさせる歌詞ではないでしょうか。
桜にみる恋の行方?!
1番の歌詞では、愛という言葉を人に対する愛情全般として捉えていました。
男女の恋愛はもちろん、友人や家族に対する愛情全てが「愛」という言葉に集約されているのです。
その愛情を信じる心を、花=桜に例えていたということですね。
しかし2番になると少し対象がピンポイントになってきます。
男性が抱く女性への愛というものに、よりフォーカスを当てた表現だと思わせる歌詞となるのです。
好きな人とお近付きになりたい!
チョイトほろ酔い気分で あの娘に近付いたけど
現実はアッサリバッサリ 月とスッポン
出典: 桜援歌(Oh!ENKA)/作詞:MASA 作曲:馬飼野康二
好きな人と少しでも親しくなりたい、誰しもそう思うことでしょう。
お花見という華やかな雰囲気が持つ力は、それを可能にしてくれるかもしれません。
おそらく奥手なのでしょうね、ほろ酔いとあるように少しお酒の力も借りているようです。
ですが現実はそう上手くは行かないということが、アッサリバッサリという言葉からも分かります。
ここでは恋愛としての表現ですが、恋愛のみならず世の中に上手くいかないことは多々あります。
歌詞のように、上手く土台を作ったつもりでも現実には思ったようにいきませんよね。
人間関係や将来の夢など、様々な事柄に通じる歌詞といえるのではないでしょうか。
寒い冬でも春になる
桜咲いて春が来ました いのちが目覚めます
どんな冬も春になります 桜が歌います
出典: 桜援歌(Oh!ENKA)/作詞:MASA 作曲:馬飼野康二
好きな人に相手にされず、心は寒い冬を迎えたことでしょう。
しかし、冬の次には必ず春が訪れるのです。
歌詞にもあるように、どれだけ寒く長い冬でもいずれ暖かい春を迎えます。
最初は落ち込み、ただ流れに身を任せるような日々を送るかもしれません。
それでも一途に自分を信じる心を失わずにいることが、寒い冬を乗り越えるために大切なことなのです。
そうすればいつか美しい花が咲き誇る、つまり新たな季節の始まりを表現しているのではないでしょうか。
まとめ
桜が持つ意味とは
タイトルにも歌詞にも盛り込まれた、「桜」というキーワード。
花を咲かせるという言葉が出てきているように、歌詞の全体的な印象を見ても桜を連想させますね。
その一つ一つをじっくりと見てみると、この楽曲にとって桜がどのような意味を持つのか見えてくるでしょう。
1番に当たる歌詞では涙を流すことがあっても人を信じて、力強く生きるということを桜に例えています。
2番は恋愛を季節の春に見立て、冬の時代が訪れてもいずれ桜が咲く春が来るという情景を想像させます。
どちらも人生でいつか訪れるであろう、挫折や悲しみを乗り越えていく様が目に浮かぶようではありませんか?
つまりこの楽曲にとっての桜とは、人生そのものの例えであるといえます。
桜に込める人生への想い
花吹雪キラキラ 儚くてキラキラ
人の世もキラキラ せつなくてキラキラ
出典: 桜援歌(Oh!ENKA)/作詞:MASA 作曲:馬飼野康二