人生の変化を象徴したシングル
グループを去る者の想い
この楽曲が収録された乃木坂46の22枚目シングルには、複数のジャケットが存在します。
卒業を控えた西野七瀬さんを打ち出したType-A、選抜メンバーが載ったType-BからD、通常盤の5種類です。
通常盤以外についている特典のDVDが初めてBlu-ray化したことで、ファンは歓喜しました。
シングルのタイトルになった表題曲「帰り道は遠回りしたくなる」のMVには、あるコンセプトがあります。
それは、人生は様々な偶然が重なって変わっていくということ。
卒業間近の西野さんとメンバーの心境の変化に通ずるところもあったと思います。
最後の紅白歌合戦でも西野さんは、この曲を歌いました。
新しい道を行くメンバー。それを見送るメンバー。
深い絆で繋がった彼女たちが、それぞれの思いをこめて作り上げたシングルです。
そして、もう1人
西野さんの卒業から月日は流れ、2020年3月にグループを卒業することを発表した白石麻衣さん。
彼女が22枚目のシングル内で歌っていたのが、今回ご紹介する【ショパンの嘘つき】です。
白石さんの他に、生田絵梨花さん、村松沙友里さんを含む3人のユニットで歌われています。
(生田さんと村松さんは、からあげ姉妹という別ユニットも組んでいます)
白石さん卒業後は、3人そろった【ショパンの嘘つき】を聴くことはできなくなります。
だからこそ、改めて今聴いておくべき1曲です。
MVはありませんが、切ないピアノと透き通るような3人の歌声は1度聴けば虜になるほど魅力的です。
1度聴いたら病み付きに
ダークな世界観
この楽曲は全体的に、ダークな雰囲気をまとっています。
暗い夜、ひとりきりでピアノを一心不乱に奏でる少女。
主人公は、その狭い空間が世界のすべてだと思っています。
そこに現れたある人物の存在が、一瞬にして主人公の世界を変えてしまいます。
混乱し、苦悩する主人公。その心象風景がピアノを弾く少女の様子で見事表現されています。
流行り立てるようなピアノの音が、リスナーの耳に残って離れません。
ファンの間でも評価が高い1曲です。
推しのメンバーがいることがきっかけでこの曲にハマったファンもいます。
普段とは雰囲気の違うピアノの音色を基調とした曲で、それに惹かれる声も。
大絶賛してヘビロテする人も多そうです。